最寄りのコンビニで働く好みの人妻を寝取る(1)
よく行く近くのコンビニで、平日の昼に働いている渡辺さんは、あけすけで親しみやすい性格の人妻だ。
ほどよく成熟した色気があって、俺は彼女の容姿、とくに目元と唇が気に入っている。
一度だけ焼き肉店の前で家族と一緒に順番待ちをしているのを見かけたことがあるが、旦那さんはあまり積極的に関わり合いたくない風体の大柄の男だった。
障害者用のスペースに停めた、いかにも田舎のB層が好みそうな型落ちの国産ミニバンは安定のゾロ目ナンバーで、おっきなブーブーが好きな子供がそのまま年をとったよう、とでも書けば俺の嫌悪感は伝わるだろう。
その一方であの腹の出た頭の悪そうなオラオラ系の男から、妻を寝取ることを想像するとひどく興奮した。
あの不摂生の権化みたいな身体をみるに、おそらくアソコの勃ちも悪くなっているだろう。それに仮にばれて揉め事になったところで、俺には彼の贅肉と同じくらいの筋肉があり、さらに付け加えるならば金はないが若さがある。
そしてそれ以来、俺と渡辺さんのコンビニレジでの世間話には、俺が渡辺さんを口説く、というレパートリーが追加された。
彼女も最初は、オバサンをからかわないで、みたいな調子で笑いながら受け流していたが、髪型の変化やネイルを褒めたりと手を変え品を変え繰り返していると、次第に案外満更でもないような雰囲気を出すようになった。
話すときの声のトーンが柔らかくなり、話すテンポも心なしか甘えるようで、ただの客とコンビニ店員という間柄から、親しい男と女が醸し出す距離感へと変わっていった。
案の定というかなんというか、渡辺さんは旦那さんとはセックスレスだった。加齢と肥満と酒と煙草のせいで、すっかり使いモノにならなくなっていると、旦那の愚痴を言う渡辺さんは明らかに俺に何かを期待していた。
「始くんは若いし逞しいから、きっと彼女さんを鳴せてるんでしょ」
そんなふうに冗談めかして言うが、渡辺さんがそれとなく俺の交際関係を探っているのは見え見えだった。
だから俺も「いや、彼女なんていないですよ。それに俺、渡辺さんみたいな年上の女性が好きなんで、マジで俺と付き合ってください」と、彼女が望んでいる答えを返してあげる。
渡辺さんも口では「もう……どうせ色んな女の人に言ってるんでしょ」と一旦は取り合わないのだが、
「そんなことばかり言ってると、本気にしちゃう女の人も現れちゃうから気をつけなさいよ……」と潤んだ瞳で言う。
だから俺も「こんなこと言う相手は渡辺さんだけですよ」とにっこり微笑む。
そんなわけで、彼女を口説き落とすのは簡単だった。
やはりほぼ確実に会える場所がわかっている、というのは楽だ。
これがコンビニではなく例えばスーパーのような、そこそこの数の店員が周りで働いていて、同僚の目を気にせざるをえないような状況だったら、また難易度は違ったのかもしれないけれど。
やがて俺たちは適当な言い訳と理由を作って、さも後ろめたいことがないかのような振る舞いでお互いのプライベートな連絡先を交換し合い、近所に住んでいるのをいいことに、彼女の家族が仕事や学校で家を留守にしている平日の昼間、二人きりで出かけたり彼女の家で一緒に過ごすようになっていった。
◆◆◆
もしかすると彼女自身も長いセックスレスで忘れていたのかもしれないが、やはり性の快楽や男との色恋は、彼女にとって刺激的かつ魅力的な時間だったようだ。
「始くんのいいよっ、硬くて熱くて気持ちいいっ」
「旦那さんのとは違いますか?」
「うんっ、全然違うっ、あの人のはふにゃふにゃだし、お腹も出てて邪魔だし、全然気持ちよくないっ」
「じゃあ俺のとどっちが気持ちいいか、はっきり口に出してもらえますか?」
「始くんのっ! 始くんのが気持ちいぃいっ」
旦那さんより俺の方がいいと言わせたことに満足し、さらに激しく腰を動かす。
渡辺さんの中は熱く湿っていて柔らかく、そしてきつく締め付けてくる。その気持ちよさを楽しみながら、俺は彼女の感じるところをじっくり探っていく。
「ああっ! 始くんっ、そこいいっ、あああっ」
「ここですか?」
「うんっ! あんんっもうだめ、私イキそう!」
渡辺さんが俺の首に腕を回して抱きついてくる。俺の顔は彼女の胸に顔に押し付けられる形になり、柔らかい胸の先端に舌を這わせながら彼女の感じる部分を重点的に突き上げた。
「あっ! ああっ! もうダメッ!!」
渡辺さんが全身を痙攣させるようにして果てる。
「……もうだめ……始くんの、すごい……」
渡辺さんは絶頂の余韻に浸りながら、俺の頭を優しく撫でる。
俺は彼女の胸に顔を押し付けたまま、まだ硬いままのペニスをゆっくりと出し入れする。
「あっ! 待って! もうイッたばかりだからっ」
「俺まだなんで」
「ああっ! そんなっ、またすぐイッちゃう!」
「いいですよ、何回でもイってください」
渡辺さんはまたすぐに絶頂を迎えるが、それでも俺は腰を動かし続ける。
「ああん! もう許してぇっ」
「まだです。俺、もっと渡辺さんの中にいたいんで」
「そんなっ! そんなのずるいぃっ」
それからも俺は何度も彼女をイカせ続けた。そして最後は彼女の一番深いところに精液を流し込んだのだった。
◆◆◆
「はあ……始くん、すごい気持ちよかった……」
「俺もです」
「ねえ、始くんって本当にいま付き合ってる人いないの?」
「いないですよ」
「そっか。じゃあさ、私と付き合ってよ」
「……渡辺さんがよければ俺は付き合いたいです」
「本当!? やった!」
普段コンビニで馴れ馴れしくしてくるのは、距離感のおかしい加齢臭のしそうなオッサンばかり。旦那も偉そうにしてるくせに雄としての機能は使い物にならない。渡辺さんは自分でも知らない間に欲求不満を溜め込んでいたようだ。
だから俺がちょっと甘い言葉をかけて、キスをしたらすぐに体を許してくれた。
渡辺さんは当分は俺から離れられないだろう。だって彼女は自らが欲求不満であることに気づいてしまった。と同時にその手頃な解消手段まで手に入れてしまったのだから。
渡辺さんが俺を手放さない限りは、俺だって彼女を手放すつもりはない。俺たちはこれからもお互いがお互いの欲を満たすために利用し合うのだろう。セックスをしているときの気持ち良さに後ろめたさは必要ないから、いつもこうして適度な距離で会っている俺たちが不誠実かどうかなんてどうでもいい話だ。
「始くんってやっぱり若々しいよね」
「そうですか?」
「うん、肌も綺麗だし、体も引き締まってるし」
「渡辺さんにそう言われると嬉しいです」
俺は彼女を押し倒して正常位で彼女の中に挿入した。ゆっくりと腰を振り始めるとすぐに彼女は甘い声をあげ始めた。
「あ……始くん、それいいよ……」
「これですか?」
「うんっ、ああ……ねえ、もっとして」
渡辺さんは俺の動きに合わせて自ら腰を動かしている。
「いい……始くんのが、奥まできてる……」
「気持ちいいですか?」
「うんっ、始くん大好き、たくさんキスして」
渡辺さんが甘えた声で言うので、俺は彼女の唇を奪う。
舌を入れて彼女の舌を絡め取ると、ふいに膣内が収縮するのが解った。もしかしてキスだけでイったのだろうか。俺が呆れている間にも彼女は鼻で息をしながら、貪欲に俺を求めて腰を振る。
「淫乱なんですね」
俺が笑うと彼女はさらに中を締め付けて反応してきた。どうやら渡辺さんは言葉で責められるのも好きらしい。なら望み通りにしてあげないとな。俺は彼女の耳元に顔を寄せると囁いた。
「そんなにチンポが欲しかったんですか? 旦那さんの粗チンじゃ物足りなかったんですよね」
「ち、ちがうっ……」
彼女は慌てて否定するが、中はまたキツく締まった。どうやら図星のようだ。俺は彼女の耳たぶを甘噛みしながらさらに続けた。
「欲求不満だったのは本当でしょう? もうこんなにおまんこ濡らしちゃって」
「うう……あっ!」
俺は一度ペニスを抜いて、渡辺さんの足を大きく広げさせるとそのまま一気に挿入した。今度は最初から激しくピストンする。
「ああっ! だめっ、それすぐイッちゃう!」
「いいですよ。好きなだけイッてください。今まで我慢してた分、ヤリまくらないと」
「ああっ!」
俺はさらに激しく腰を振り続け、そして最後に彼女の一番奥まで突き入れるとそこで射精する。
同時に彼女も再び達したようで体を痙攣させた後、ぐったりとベッドに身を預けた。
「ねえ、始くん……」
彼女はトロンとした目のまま俺に話しかけてきた。
「何ですか?」
「もう一回したい……今度は私が上になるから」
そんな会話を交わしてまたすぐに体を重ねる俺たち。結局その日は夕方までずっとセックスをしていた。
(続く)