淫乱マゾ妻の年下彼氏逆調教録(2)

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 美月さんと実際に会ってからというもの、僕はますます彼女に夢中になっていた。
 彼女のことを知れば知るほど惹かれていったし、彼女と過ごす時間はとても楽しかった。彼女もまた僕に対して好意を持ってくれているようで、会うたびに何度も求めてくれた。その度に僕は嬉しくて胸が高鳴ったものだ。

 けれどもそれと同時に不安も感じていた。彼女はなぜこんなにも僕に好意をもってくれるのだろう。僕は自分が男性として魅力的だとは思っていない。謙遜ではなく、残念ながらそれは今までの人生を客観的に評価した上での厳然たる事実だ。
 今の関係はどこか歪だ。僕の理性はそう訴え続けていた。このまま彼女と関係を深めていけば後悔することになるかもしれない。頭では警鐘が鳴っているのに、僕は彼女に会いたいという衝動を抑えることができずにいた。

 ある日の夜のことだ。
 美月さんとビデオ通話をしているとき、僕は唐突に彼女と初めて会ったときに感じた違和感の正体に気が付いた。
 そうだ、僕は彼女の笑顔に違和感を覚えたのだ。だって彼女は既婚者であるにも関わらずマッチングアプリをしていることに、罪悪感を抱いていたはずなのに。初めて実際に会った日、どうして彼女はあんな笑顔でいられたのだろう。年上の既婚者であることの後ろめたさや罪悪感はなかったのだろうか。

 ビデオ通話の向こうの美月さんは、あの日と同じように、今も幸せそうな笑顔を浮かべている。僕はその笑顔が怖かった。
『ねえ、直生くん』と美月さんが言う。
『……なんですか?』
『私ね、あなたのこと本当に好きよ』
『はい……ありがとうございます』

 美月さんは僕の言葉を無視して続ける。まるで僕から何かを引き出そうとするかのように。

『だからね、直生くんともっと深い関係になりたいの』
『……どういう意味ですか?』
『そのままの意味よ。私たち恋人同士なんだから、もっとお互いを深く知り合ってもいいんじゃないかなって思うの』
『それは……』
『ねえ、直生くん。もっと私に会いたい?』
『はい』と僕は答えた。
『よかった。私も直生くんと会いたいな』
 そう言って彼女は微笑む。その笑顔はまるで知らない誰かのようだった。

◆◆◆

 転機が訪れたのは、それから間もなくのことだった。
 その日、僕はいつものように美月さんとビデオ通話をしていた。
 会話の内容は本当に他愛のない話ばかりで、楽しくも穏やかに時間は過ぎていく中、突然彼女が泣きだしたのだ。

 最初は静かに、まるで彼女自身も気づいていないかのように涙が流れ始め、やがて『ごめんね……直生くん』と言って泣きじゃくる。そんな彼女を見て、僕は動揺すると同時に、なぜだか自分の所有物が害されたかのような怒りもまた感じていた。

『どうしたんですか? 何かあったんですか?』と僕が聞くと彼女は泣きながら答えた。
『私ね……主人に浮気されてたの……しかも相手は会社の人だって』と彼女は嗚咽混じりに言った。
『そんな……』
『それでね、だったら離婚してほしいって主人に言ったんだけど、それはダメだ世間体が悪いってどうしても別れてくれなくて……』そう美月さんは泣きながら続けた。

 僕は黙って彼女の話を聞いていたが、心の中はぐちゃぐちゃになっていた。
 同情、悲しみ、独占欲、苛立ち、不安、恐怖、焦燥、安堵。様々な感情が入り交じって僕自身にも整理がつかない。

 美月さんはひとしきり泣いたあと、ようやく落ち着いてきたようだったが涙はまだ止まっていなかった。
『……直生くん』と彼女は言う。『ごめんね……取り乱しちゃって』
 僕はただ黙って彼女の言葉を聞いて寄り添うしかなかった。
『いえ、気にしないでください。それより美月さんは大丈夫ですか』と僕が聞くと、彼女は小さく頷いた。
『うん、もう大丈夫』
 そう言って笑う彼女の笑顔は無理していることが明らかだった。

『ねえ直生くん』
『はい』
『私ね、直生くんと出会ってから毎日がすごく楽しかったの。本当に夢みたいに幸せだった』
『僕もです。美月さんと一緒に過ごす時間は本当に幸せでした』
 僕が答えると彼女は微笑んだ。その笑顔はどこか儚げで、今にも消えてしまいそうだ。

『でもね、もう終わりにしようと思うの。私、甘えちゃうし、やっぱり直生くんのためにもよくないよね』
 その言葉に僕は驚いたが、少なからず予想もしていたので思いのほか冷静に受け止められた。
 だから『わかりました』と素直に同意する。

『最後にひとつだけお願いがあるんだけどいいかな?』
『なんでしょうか?』
『抱いてほしいの。最後にもう一度だけでいいから。愛する人との思い出をが欲しいの』と彼女は言った。
 僕は一瞬だけ躊躇う。

『……わかりました』
 それでも結局、僕が出した答えは了承だった。
 美月さんは嬉しそうに微笑むと『ありがとう』と言い、また少し泣いていた。

◆◆◆

「ごめんね、若い子みたいな綺麗なおまんこじゃなくて。でも一生懸命、直生くんのこと気持ちよくするから、好きなようにしていいから、私のこと忘れないでね」

 僕は美月さん以外に女性経験はない。
 それでも一般的な男性だから女性には興味があるし、写真や動画で彼女以外の女性器を観たこともある。そんなある意味ではプロの女性のアソコと比べても、美月さんのマンコは卑猥でなおかつ貪欲に見えた。色素が沈着しビラビラも肥大化しているのは、彼女がそれだけ男性とセックスを繰り返してきたことを物語っている。
 そんな卑しい下半身をしているのに、彼女の唇は蕾のように可憐で清楚だ。

「……美月さんは、すごくきれいですよ」
 僕の陰茎は彼女の口に包み込まれ、絶え間なく快楽を送り込まれながらも膣内に入ることを期待して、パンパンに腫れ上がり痛いほどだ。
 やがて亀頭をちゅるんと吐き出した彼女は、そのままゆっくりと自らの秘所へとペニスを誘導し、僕の目を見ながら彼女の中に、欲望で膨らんだ男性器を咥え込んでいく。

「ああ、すごい」僕は思わず声を上げた。
 美月さんの膣内は温かくてヌルっとしていて、それでいて僕のものを締め付けるようにうねっていた。
 子宮口が僕の亀頭に吸い付くようにキスをする。まるで生き物のように動く膣壁は、意思をもって精液を搾り取ろうとしているかのようだ。

「直生くん……気持ちいい?」
「はい……すごく……」
 僕が答えると彼女は微笑み抱きついてきた。彼女の形の良い乳房が僕の胸に圧し潰される様に無性に興奮した。
「直生くん……もっと突いて」
 美月さんが耳元で囁く。

 僕は夢中で腰を振った。肉と肉とがぶつかる音が部屋中に響いていた。
 彼女は僕に抱きつきながら何度も絶頂を迎え、そのたびに彼女の中はきつく締まり僕も構わず射精した。彼女が中は僕が萎えることを許さないかのように、射精してもなおさらに強く締め付けてきた。
 いったい何度彼女の中で果てただろう。気が付くと僕のものは力尽き、彼女の中から抜け落ちていた。

「直生くん……」
 美月さんが潤んだ瞳で僕を見つめる。その奥に何があるのか、僕はもう考えるのも億劫だった。
「……また会えるよね?」
 彼女は言ったがそれは質問ではなく確認だった。
 僕の返事を確認することもなく、彼女はそのまま僕を抱くようにして眠りに落ちた。

 甘い匂いがする。いい匂いだ。でも今は少し邪魔だった。

◆◆◆

「ああ……直生くん、愛してます」
 彼女は床に這いつくばるような姿勢をとりながら囁いた。
 足の指を丁寧に舐める彼女の息遣いがくすぐったい。そして彼女に対する愛情が溢れてきて止まらない。強く彼女を抱きしめたい衝動に駆られるが、それは叶わないことだ。なぜなら僕は今イスに両手両足を拘束されていて身動きが取れないのだから。それでも彼女への愛情は変わらず、むしろより強くなっている気がした。

「美月さん……僕もです」
 そう言うと彼女は嬉しそうに微笑んだ後、再び僕の足を舐め始めた。彼女の舌の感触が心地よく、まるで全身が性感帯になったかのようだ。
 やがて彼女は僕の股間に顔を寄せると期待するような瞳で僕を見上げた。
 おそらく許可を待っているのだろう。ぎこちなく慣れない動作で、けれどもできるだけ鷹揚に頷くと、彼女は嬉しそうに僕のものをしゃぶり始めた。

 彼女の口腔奉仕に情けない声を上げる僕を愛おしそうに見上げながら、彼女は一心不乱に奉仕を続ける。
 美月さんの唾液は粘度が高いのか、暖かく湿っていてとても気持ちがいい。なにより彼女が跪き僕のペニスに奉仕しているという事実が、よりいっそう僕を興奮させる。

 やがて彼女の口の中で果てそうになると彼女は口を離す。
「いつでもイきたいときにイってくださいね」そう言って再び口に含むと今度は激しく吸い上げた。
 そんな快感に耐えらるはずもなく僕はすぐに射精してしまう。彼女は僕のものを根元まで飲み込むと、喉の奥で射精を受け止めた。そのまま射精される感覚に小さく身体を震わせていたが、やがて亀頭に残った精液を絞り出すように吸い上げてから口を離した。

「いっぱい出ましたね」
 そう言って彼女は満足げに微笑む。その笑顔はとても淫靡なのに、それでいてどこか子供っぽい。
「次は舌のお口でご奉仕しますね」と言いながら僕の上に跨り、自分の性器を見せつけるように広げた後、ゆっくりと腰を下ろしていった。
 僕は思わず声を上げたが、彼女は構わず腰を動かし始めた。

「ああ……気持ちいい」
 美月さんは恍惚とした表情を浮かべながら、激しく腰を上下させる。そのたびに結合部から愛液が飛び散り僕の下腹部を濡らした。
「直生くんのおちんちん、すごく大きいです」
 彼女はうっとりとしながら呟くと、さらに動きを速めた。パンっという肌を打つ音と共に結合部から飛沫が上がる。

「ああ……いい。気持ちいい」
 美月さんはうわ言のように繰り返しながら一心不乱に僕のものを貪る。その姿はまるで発情期の獣のようで、普段の清楚な雰囲気からは想像もできないほど淫らだ。やがて限界が近いのか膣内が激しく痙攣し始めたかと思うと、彼女は身体を仰け反らせ盛大に達した。

「はぁ……はぁ……」
 僕は肩で息をしながら呼吸を整える。美月さんはしばらく余韻に浸っていたが、やがてゆっくりと腰を上げると僕に身体を預けてきた。汗ばんだ肌が触れ合い、互いの体温を感じながら抱き合うような体勢になる。彼女の鼓動を感じると妙に安心できて心地良い気持ちになった。

「ねえ直生くん」彼女は耳元で囁くように言った。「私のこと好き?」
 その問いに僕は迷うことなく答える。
「……はい、好きです」
 すると彼女は満足そうに微笑んでから耳元で囁いた。
「……私もよ」
 それだけ言うと美月さんは僕を抱きしめる腕に力を込めた。まるでもう二度と離さないとでも言うかのように強く抱きしめられるが不思議と苦しさは感じない。むしろその逆で心地よかった。互いの温もりを感じながら僕たちはずっと抱き合っていたのだった。

◆◆◆

11月26日

 今日はご主人様に夜の街を散歩していただきました。
 最初は初々しかった彼も今ではすっかり凛々しくなり、私は露出狂のような格好でご主人様に付き従います。

 私の身も心もご主人様の物であることが明らかだからでしょう。私たちにちょっかいをかけてくるような人はいません。
 堂々とした振る舞いで私を連れ回しかつ守ってくれるご主人様を誇らしく思います。
 それが私の育てた私の理想のご主人様なのだから満足感はひとしおです。

 私の法律上の夫ともいつの間にか話をつけたようで、今となってはご主人様と私の愛の巣になった自宅に普通に出入りしています。
 夫も怯えたような目で見るばかりで何も言いません。私も久しく夫とは話していません。話す必要もありませんから。

 最近では新たにマッチングアプリで知り合った女性を、ご主人様に紹介しようと計画中です。
 私にとってもお気に入りの女性で、ご主人様の好みにも合致すると思います。
 きっと素敵な出会いになることでしょう。

(ブログ『ある変態マゾ奴隷不倫妻の逆調教日記』より)


(終)