会社の同僚との二人だけの秘密

-
 田丸理央さんは会社の先輩だ。 年齢は43歳、普段は経理として勤務する傍ら二児の母として主婦業もこなしている。  職場の奥様方と言えば、旦那さんへの愚痴で盛り上がるのが常だが、理央さんはあまりそういう話には加わらない。結婚して10年以上経つご主人とは今も関係が良好なのだろう。素直にそういうのは素敵だと思う。  真面目な性格で、どちらかといえば男性に積極的に話しかけるようなタイプではない。僕もどちらかと...

職場の近くで見かける人妻事務員との秘密の逢瀬

-
 いつから人は「おっさん」になるのだろう。 辞書によれば「中年」の定義は概ね40歳前後から50代後半が当てはまるそうだ。  同様に「おっさん」ないしは「おじさん」についても調べてみると、こちらは中年よりも期間の幅が広く、早ければ30代半ばから60代半ばまで、要するに定年に達する頃までが該当するようだ。  とすれば、中年集合はおっさん集合に包含されているわけで、私は少なくとも「おっさん」ではあるのだろう。そ...

美人キャリアウーマンのヒモになった話(4)

-
 彼女との関係はだいたい二年間くらい続いた。その間、俺は毎日のように彼女とセックスをしたし、彼女が望むことは全てやった。キスや軽い愛撫から始まってだんだんとエスカレートしていき最終的には必ず中出しだった。 「妊娠しちゃうかもよ?」と笑いながら言う彼女に「その時は責任取ります」と言うと彼女は嬉しそうに微笑んでくれた。 「川上くんとなら本当に結婚してもいいかもね」とも言っていたが、冗談だったのだろうと...

美人キャリアウーマンのヒモになった話(3)

-
 会社に戻りその日の調査報告書を作成していると、上司から声をかけられた。 「川上くん、君に助けてもらった、という女性から会社に電話が来てたよ。足を挫いて困っているところを荷物を持ってあげたんだって? その時に落とし物をしたみたいなんだけど、心当たりはあるかな?」  もちろんそんな心当たりはない。だがその電話をしてきたであろう相手は推測できる。田中美沙しかいない。  とにもかくにも、親切だが軽率な上...

美人キャリアウーマンのヒモになった話(2)

-
 案内された彼女の部屋を見て、俺はなぜ自分がここに連れてこられたのか概ね理解した。ある意味ではそこは綺麗に片付いた部屋だった。というか片付きすぎていた。 「整理整頓の行き届いた部屋ですね。まるで引っ越して来たばかりみたいた」 「……まあ、生活能力が低いのは自覚してるのよ」 「それは堂々と言うようなことじゃないですよ」  彼女は田中美沙と名乗った。俺は川上ですと改めて自己紹介をする。そして俺は彼女の部...