強引にナンパしたドM妻の末路(2)
俺は彼女の旦那が仕事へ出かけた頃を見計らって、伊代奈の自宅へと向かった。
インターホンを押すと、しばらくして彼女が出てきて中へ入るよう促してきた。
彼女は戸惑いながらも俺を室内へと案内する。リビングに通されソファに腰を降ろし改めて室内を見渡した。家の中には必要最低限のものしか置かれておらず、あまり生活感が感じられない。なんとなく夫の神経質な性格が反映されているような気がした。
「お茶でも……」
「ああ、お構いなく」
伊代奈はキッチンでお湯を沸かしながらちらりと俺の方を見る。そんな彼女を俺はじっと見つめた。その視線に気づいた彼女が少し頬を染めて俯く。その仕草に俺の嗜虐心が刺激された。
「ねえ、旦那の留守中に他の男を連れ込むってどんな気分なの?」
俺の言葉に彼女はびくりと身体を震わせた。
俺と伊代奈は不倫関係である。ただでさえ人目を気にしなければならない上に、彼女の旦那は束縛が強いときている。後者に関しては伊代奈が以前に別の男と浮気をしたからであり自業自得と言えばそうなのだが、実際問題として俺にとって不都合であることに変わりはない。
その上で俺が思いついたのはシンプルな解決策だった。彼女が長時間、家を空けられないのであれば、俺が彼女の家を訪ねればいいのだ。そうすれば旦那の目を盗んで密会することができる。
「ねえ、こっちに来て跨ってよ」
「……はい」
伊代奈は素直に俺の言うことを聞き、おずおずと近づいてくる。そして命令通り俺の膝の上に跨るようにして座る。
「その……重くてごめんなさい」
「別に謝らなくていいよ」
俺は彼女の腰を抱き寄せながらその首筋に舌を這わせる。すると彼女は小さく吐息を漏らし始めた。そのまま服の中に手を入れブラジャーを外すと形の良い乳房が現れる。それを優しく愛撫しながら耳元で囁いた。
「旦那がいるのに俺とセックスしてるなんて、悪い奥さんだね」
「……んっ……そんな……」
「ほら、もう乳首立ってるよ」
彼女の乳首を口に含み舌先で転がしてやる。すると彼女は切なげに身をくねらせた。
「あ……だめです……」
「どうして? 気持ちいいでしょ?」
俺は彼女をソファの上に押し倒すとスカートの中に手を入れショーツ越しに割れ目をなぞるように刺激する。そしてゆっくりと脱がせた。そこは既に濡れており太腿まで愛液が垂れていた。
俺はそこに顔を近づけると、わざと音を立てて舐め上げた。
「あぁん……だめです……」
「何がダメなの?」
「……だって、そんなところ汚いから」
伊代奈は恥ずかしそうに顔を背ける。
そんな彼女の表情を楽しみながらさらに激しく責め立てると、やがて絶頂を迎えたのか何度か身体を震わせた。
「もうびしょびしょだね」
俺はズボンを脱ぎ去り、勃起したものを見せつけるようにして彼女の前に出す。彼女はごくりと生唾を飲み込んだ後、ゆっくりと身体を起こした。
「舐めて」
「……はい」
伊代奈は俺のものに手を添えて口に含む。最初はぎこちなかったが次第に慣れてきたのか舌を使って奉仕し始めた。時折上目遣いでこちらの様子を窺う様子はとてもいじらしく、可愛らしい。
「もういいよ。入れるからお尻を向けて」
俺が促すと彼女は四つん這いになり尻を高く上げた体勢をとる。
背後から覆い被さるようにして挿入すると、伊代奈は切なげに吐息を漏らした。
そのままピストン運動を始めると、結合部からは愛液が飛び散りソファを汚していく。たぶん気のせいではなく、いつもより濡れている。彼女もこのシチュエーションに興奮しているのだろう。それはそれで楽しむのは結構だが、後で消臭除菌スプレーでも使った方がよさそうだな。
「んっ……あっ……はぁ……」
伊代奈は俺の動きに合わせて進んで腰を動かしていた。その姿はとても淫らで嗜虐心をそそるものだ。俺は彼女の胸を揉みしだきながら、さらに激しく責め立てる。すると彼女はまたもや身体を痙攣させ絶頂を迎えたようだった。
「ねえ、俺まだイってないんだけど」
「……すみません」
絶頂の余韻に浸っている彼女を抱き上げて口内に硬くなったペニスを捻じ込む。
「歯立てないようにね」
彼女は苦しそうにしながらも必死で舌を使って奉仕しようとする。そんな彼女を見ているとますます興奮して、俺は彼女の頭を押さえつけて腰を振り続けた。やがて限界に達し射精すると、彼女はそれを全て受け止め飲み込もうとしたが、珍しく途中でむせてしまい口から白濁した液体が溢れ出した。
おそらく普段より射精した量が多かったのだろう。どうやら彼女だけでなく、俺もこの状況に興奮しているようだ。
「げほっ……けほ……」
伊代奈は涙目になりながら咳込んでいる。そんな姿もいじらしくて可愛いのだが、今はそれよりも続きがしたいという欲求の方が強かった。俺は彼女の身体を抱え上げ夫婦の寝室へと案内させる。
俺が彼女をベッドに押し倒すと、彼女はだらしない媚びたような笑みを浮かべ、自ら進んで脚を開いた。
◆◆◆
「伊代奈はさ、俺以外の男とも不倫してるの?」
彼女は一瞬何を言われているのか分からなかったようだが、すぐに察したのか顔を赤らめた。
「あの……それは……」
口ごもる彼女を見下ろしながら俺は続ける。
「まあ、いいけどさ」
彼女は何かを言いかけたようだったが結局何も言わなかった。
そんな様子に少しだけ苛立ちを覚えつつ、同時に嗜虐心が煽られていくのを感じる。俺はそんな彼女の顎を掴み無理矢理こちらを向かせると、その瞳をじっと見つめながら言った。
「正直に言えよ」
「……はい」
「他の男ともヤッてんだろ?」
「……はい」
彼女が小さくうなずいたのを見て俺は満足げに笑った。
これは俺が以前から感じていた違和感だった。
過去の不貞行為により現在夫に束縛されている彼女にとって、浮気や不倫は忌避すべき行為にもなりえた。
しかし事実として彼女は俺のナンパについてきたし、結果的に俺との関係を続けてすらいる。それは彼女自身の、押しに弱い性格やマゾヒスティックな性的嗜好も一因ではあるのだろうが、それにしても股が緩すぎる。
おそらく彼女にとって不倫は日常の一部なのだ。
「そっか。じゃあさ、今日はそいつとどんなプレイしたか再現してよ」
「え……?」
伊代奈は驚いたような表情を浮かべたが、すぐに羞恥に染まった表情へと変わる。
「あの……それは……」
「できないの?」
俺が少し語気を強めて言うと、彼女は慌てた様子で首を振った。そして諦めたように小さくため息をつくとゆっくりと服を脱ぎ始める。露わになった彼女の裸体は美しく、肉感的な魅力があった。
「あの……こんな感じでホテルに連れこまれて、強引に……」
伊代奈はベッドに横たわったまま俺に向かって脚を開いた。俺はそんな彼女の秘部に指を這わせる。そこはすでに濡れており、少し触れただけで糸を引いた。そのまま指先を挿入すると中は既に熱く蕩けていて、まるで別の生き物のように絡みついてくる。
指を動かす度に淫猥な水音が響き渡り、彼女の口から甘い吐息が漏れた。
「嘘つくなよ、お前みたいな淫乱女がその程度で満足できるわけないだろ」
俺がさらに強く刺激すると、彼女は腰を浮かせて絶頂に達した。それでもなお執拗に愛撫を続ける。
「ん……だめっ……またイッちゃいます」
「いいよ、好きなだけイケ」
そう言いながらクリトリスを親指で押し潰すようにして刺激してやると、彼女は大きく仰け反り潮を吹き出させた。その光景はとても淫靡で美しく感じられたが同時に俺の嗜虐心も強く刺激していく。その衝動に身を任せるようにして彼女をうつ伏せにし四つん這いにさせると後ろから一気に貫いた。
「あっ……ああ……」
彼女が身悶えする度に豊満な乳房が揺れる。俺はそれを鷲掴みにしながらさらに激しく攻め立てた。
「ああっ……! すごい……」
彼女は髪を振り乱して喘ぐ。俺は構わず腰を振り続け、やがて射精感がこみ上げてきたところで引き抜くと彼女の顔にぶっかけた。
「ああんっ……!」
彼女はうっとりとした表情を浮かべながら、俺の顔にかかった精液を指で掬い取って口に含ませる。
そして妖艶な笑みを浮かべ「お願いします、もっと……ください」とねだるのだった。
(終)