笑顔が可愛くておっぱいが大きな女教師に一目惚れした学生時代(3)
ある日、僕は生物教師の宇田紫織に理科準備室に呼び出された。
心当たりはなかった。
冷静に考えれば、校内で教師と淫行を繰り返しているのだから、心当たりがないはずもないのだが、そのときの僕はそれが理由で呼び出されたとは思ってもいなかった。
理由はいくつかあるのだが、まず仮に美奈子先生との関係がばれたとしても、学年主任でもない一教師に呼び出されるとは思えなかった。
そしてこちらの方がより大きい理由なのだが、呼び出された理由よりも、宇田先生に呼び出されたという事実の方に意識が向いていた。
はっきり言えば、僕は自分を呼び出したこの生物教師に苦手意識を持っていたのだ。
彼女は、30代後半の、ふくよかな女性で、いつも化粧が濃くて香水の匂いがした。
美奈子先生も巨乳だが、それにも増して巨大な胸をしている。顔立ちは美人だと思うが、いつもむすっとして不機嫌そうだった。
彼女には担当するクラスもなかったし、僕は彼女の授業を受けたこともない。個人的な面識も関りも一切なく、だから僕は彼女が苦手だったし、呼び出される理由も見当がつかなかった。
「私はね」と彼女は言った。
「君が何か悪いことをしているとは思っていないの」
彼女の言葉は、僕が彼女へ抱いていた印象と同じく、端的で率直だった。
そしてようやく僕は、今更ながら自分と美奈子先生との関係がばれたのだと理解して息を飲んだ。
彼女が大きな胸を強調するように腕を組みながら言う。
「でもね。君が教師とセックスしてることは、ばれたら大変なことになる、というのも事実なの」
僕は何も言えなかった。そのことは重々承知していたし、一方でそれほど真剣に対策を考えてもいなかったからだ。
「そういうわけだから」と彼女は言った。
「黙っていてあげるから今度からは理科準備室を使いなさい」
「……え?」
僕は思わず聞き返した。
「だから、誰にも言わないし、ばれないように場所も提供してあげるって言ってるのよ。……それとも何? ばれてもいいわけ?」
「いえ……そういうわけじゃないですけど……」
「ならいいじゃない」
僕は混乱した頭で必死に状況を理解しようと努めた。彼女の意図が読めなかった。
「あの……どうしてですか?」と僕は思聞いた。
すると彼女は少しあざ笑うような表情をした後で、不機嫌そうに答えた。
「……別に深い意味はないわ。ただ、私も教師としての立場があるから、自分が務める学校で不祥事なんて起きても面倒だし。だから黙ってあげるって言ってるの」
彼女の言うことは筋が通っているように思えたが、それでも納得できない自分がいた。
すると彼女は大きくため息をついてから諦めたように言った。
「……まあ、納得できないならそれでもいいわ。要は交換条件よ、あなた達の関係を黙っていてあげる代わりに、私にも抱かれなさい」
「え?」
彼女はそう言うと僕の腕を掴んで引き寄せ、そのまま強引に唇を重ねてきた。
突然のことに驚きながらも、彼女の柔らかい唇の感触に僕は一瞬我を忘れる。
美奈子先生とは違う、甘くて濃厚なキス。彼女は僕の唇を貪るように味わいながら舌を絡めてくる。
しばらくの間、僕たちは互いの唇の感触を味わっていた。そしてようやく彼女が唇を離した後で言った。
「……わかった?」と彼女は不機嫌そうに言う。僕は呆然としたまま小さく頷いた。
「理解がはやくて嬉しいわ」そう言ってから彼女は再び僕を抱き寄せて耳元で囁くように言った。
「あなた達の関係をばらしたところで私に何のメリットもないから黙っていてあげる。その代わり私の相手もしなさい」
僕を抱きしめる彼女の力は思いの外強くて、なぜだか僕はそれを全力で振りほどこうとは思えなかった。
「素直でいい子ね、悠……って呼ばれてるんだっけ? これからよろしくね?」
彼女は勝ち誇ったように笑い再びキスをすると、僕を強引に部屋の奥のソファーに押し倒した。
宇田先生とのセックスは濃厚で刺激的なものだったが、その最中ですら美奈子先生のことが頭から離れなかった。
◆◆◆
次の日の放課後も、僕は宇田先生に呼び出されて理科準備室を訪れていた。
美奈子先生のことを考えると憂鬱でしかない。脅されているとはいえ、これは彼女の対する裏切りだ。
「昨日は強引に襲うみたいな形になったから、今日は特別に私の気持ちよさを教えてあげるわ」と宇田先生は言った。
「あなたは、そこに座ってるだけでいいから」
僕が言われるままに腰を下ろすと、彼女は僕の股間に手を伸ばし、それからゆっくりとズボンを脱がせていく。
下着の上からでもはっきりと形が分かるほど勃起した僕のものに顔を寄せて、その匂いを嗅ぎ始める。
そしてそのまま大きく息を吸い込むと、うっとりとした表情で「若い男の匂いがする……」と呟いた。
彼女の吐息がかかる度に、僕のものはビクンと脈打ちながらさらに大きさを増していった。
彼女はまるで自分自身を焦らしているかのように、ゆっくりと僕の下着を下ろす。
「やっぱり若い子のは違うわね……すごく逞しくてみずみずしくて……」
彼女はそう言うと僕のものをそっと握り込んだ。冷たい指の感触に甘い快感が全身を貫き僕は思わず声を上げてしまう。
そんな僕を見て彼女は満足げに微笑んだ後、ゆっくりと手を動かし始めた。最初は優しく包み込むように握っていたが、次第に力が入り始め、上下にリズミカルに動かし始める。
彼女は僕の反応を伺いながら少しずつ速度を上げていく。
限界を迎えた僕が射精寸前になったところで彼女の手の動きが止まった。
「ふふ……もう出ちゃいそう?」
彼女が妖艶な笑みを浮かべて言う。
僕は黙ってうなずく。さっさと射精して部活に行きたい。
だが宇田先生は、そんな僕の態度に気を悪くするでもなく妖しい笑みを浮かべた。
「せっかく私と愛しあってるんだから、そんなに邪険にしなくてもいいじゃない」
わざとらしく媚びるように体をくねらせ下半身に抱き着いてくる姿に、このドMホルスタイン女……、と僕は内心で毒づく。
昨日、何度か宇田先生とセックスをして解ったのは、彼女がその見た目の印象とは裏腹に、かなりのマゾヒストであるということだ。
彼女は自ら進んで首を絞めさせたり、僕の股間に跪き一心不乱に口腔奉仕をしたり、果ては胸や尻を真っ赤になるまで平手打ちするよう要求してきた。本人曰く「征服されたい」のだそうだが、僕には理解不能だ。
美奈子先生との性行為のように、相手を気持ちよくしてあげたいという愛情の延長にあるわけでもない。
ただ、自分が気持ちよくなるためだけの、実際的な行為とそれに伴う刺激があるだけだ。
彼女と繰り返す肉体関係になんの価値があるのか、僕にはわからなかった。
こんな変態女とセックスしても虚しいだけだが、僕の意思とは関係なく彼女は僕が与える刺激と快楽にふけった。
「大きなおっぱいが好きなんでしょう?」
彼女はそう言いながら服を脱ぎ始める。ブラジャーを外すと巨大な乳房がこぼれ落ちた。
爆乳が露わになり、僕は思わずごくりと唾を飲み込む。
「ほら……好きなように触っていいのよ」
彼女が挑発するように言う。その先端はすでに勃起しており、彼女が興奮していることが見て取れた。
しばらく躊躇っていると、彼女は焦らされることにぞくぞくと身を震わせて、自らスカートも脱ぎ捨てるとショーツ一枚の姿になっていった。
「おねがいします……私の中に挿入れてください……」
宇田先生は妖艶に微笑むと僕の上に跨り耳元で囁いた。
僕は言われるがままに彼女を突き上げ、ついでに胸を掴むようにして強く揉みしだく。
「ああんっ……!」と彼女が獣じみた声を上げた。
彼女の胸は大きく柔らかく、僕の手の平に吸い付くようだ。僕は夢中になって彼女の胸を揉み続けた。
彼女もまた僕の愛撫に応え、自ら腰を動かし始める。
「ああっ……! いい……この容赦のない感じ、すごく感じるわ……!」
彼女は普段の高圧的な態度からは想像できないほど乱れていた。そんな彼女の姿に苛立ちと興奮を感じ、僕もまた激しく突き上げる。
美奈子先生への罪悪感が重くのしかかり、胸が苦しい。しかし同時に宇田先生の手による快楽と興奮にも抗いがたい。
「あんっ! ああんっ!」
彼女がさらに大きな声で喘ぎ、肉と肉とがぶつかり合う音が理科準備室に響く中、僕らは同時に絶頂を迎えた。
(続く)