取引先で再会した人妻職員との背徳関係(3)

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 それからも俺と神谷さんとの関係は続いた。
 彼女の方から誘われることが多く、会社での振る舞いはこれまでと全く変わらないため、周囲の人間は全く気づいていないようだ。俺たちは逢瀬を重ねる度にどんどん親密になっていった。そして俺はそれまで気づかなかった彼女の淫乱な本性に少しずつ気づくことになった。

 例えば彼女は、乳首やクリトリスへの刺激が好きだ。
 敏感な部分が露出しているエロい下着を好んで着用するし「安田さん、これセクシーじゃないですか?」と言いながら、いつの間にか乳首に開けたピアスを見せてきたときには驚いた。「これも安田さんの影響なんですよ」と彼女は言っていたが、どう考えても彼女が元々持っていた性癖だろう。
 他にも彼女はアナルセックスにも興味津々だった。浣腸液を使ってたっぷりと拡張したアナルを俺に見せてくれたし、俺の上に跨って自ら腰を振っていたこともあった。

 だが一番驚いたのは彼女がSMプレイに興味を持っていたことかもしれない。
 ある日、休日に買い物をしていると偶然彼女と出会った。
「安田さん! 奇遇ですね!」
 嬉しそうに駆け寄ってきた彼女だったが、いたずらっぽい笑みでコートの襟を開き、内側を見せてくれたその格好に俺は驚いた。
 彼女はボンデージファッションに身を包んでいたのだ。
 赤い革の艶めかしさと短すぎるスカート、膣から伸びたコードに続くリモコンは網タイツに挟まれている。彼女のスタイルの良さと相まって非現実的ですらあった。

「ちょっと神谷さん……その格好はまずいんじゃないですか?」
 俺が慌てて言うと彼女は不思議そうな顔をした。
「どうしてですか?」
「だってそんな格好で出歩いてるなんて……」と言いかけたところで、彼女が突然俺の腕を摑んできた。そしてそのまま俺を店内のトイレへと連れ込んだのだ。

 個室に入ると鍵を閉め彼女は俺に向かって言った。
「安田さん……わたしもう我慢できないです……責任とって」
 そういうと彼女は俺のズボンを下ろし始めた。
「ちょっと待ってください」と言うものの、俺は抵抗できなかった。それどころか期待している自分がいた。

 彼女の舌が俺の股間に触れる感触にゾクゾクとした快感を覚えると同時に、彼女がこんなことをしているという事実が俺を興奮させたのだ。
 彼女の舌遣いはとても巧みで、あっという間に俺のモノは勃起してしまった。すると彼女は嬉しそうに笑った後、今度は自分のスカートを捲り上げ、下着を脱いだ。そして俺のモノの上に跨るとゆっくりと腰を落としてきた。

「ああ……安田さん……」
 彼女は上気した顔で俺を見たが、すぐに動き始めた。最初はゆっくりだったが徐々にスピードを上げていく。俺はあまりの気持ち良さに頭がおかしくなりそうだったが、それでも何とか耐えていた。だがそれも長くは続かなかった。やがて限界を迎えた俺はそのまま射精してしまった。彼女もまた達したらしく、身体を痙攣させている。

 しばらく余韻に浸っていた彼女だったが、やがて立ち上がるとトイレットペーパーで自分の股間を拭き始めた。そして耳元で熱っぽく囁くように言った。
「安田さんと会えて本当によかったです。今日はわたしのこと縛って、思いっきり犯してくださいね」

◆◆◆

 俺は彼女に連れられてラブホテルに入った。そこは監獄を模したような内装の、俺が今までに使ったことがない部屋だった。
 部屋に入ると彼女は服を脱いで裸になり、そしてボンデージファッションを着たままベッドの上でM字開脚をした。俺はその姿を見ているだけで興奮してきてしまった。

「安田さん……わたしのこと、好きなだけめちゃくちゃにしてください」
 そう言うなり彼女は自分から腰を振ってみせた。
 そんな彼女の姿を見ているうちに俺は我慢できなくなってしまい、彼女を押し倒すと欲望のままに乱暴な愛撫をした。彼女の形の良い胸が露になり歪に形を変える。乳首は既に硬く勃起しており、その先端についたリングピアスに指をかけて引っ張ると、彼女は甘い声で啼き始めた。

「ああん……安田さん……」という声を聞きながらさらに強く捻ると、彼女の口から一際大きな喘ぎ声が上がった。しばらく愛撫を続けた後、今度は彼女の両脚を大きく開かせるようにして抱えると身体を割り込ませた。そして自分のモノの先端を彼女の秘所にあてがい、一気に挿入する

 その瞬間、彼女は大きな声を上げて身体を仰け反らせたが構わず動き続けた。
 最初はゆっくりだったが徐々にペースを上げていく。彼女の中は熱く潤っていてとても気持ちが良い。
「あっ……ああっ……すごいっ」と彼女が声を上げていたが、俺は構わず激しく動いた。
 やがて絶頂を迎えそうになったところで一旦動きを止めようとしたのだが間に合わず、そのまま中に出してしまった。彼女も絶頂を迎えたのかビクビクと身体を震わせているのが分かった。

 その後もしばらく繋がったまま余韻に浸っていたが、やがて引き抜くと彼女の中から精液が流れ出てきたのが見えた。彼女はベッドの上に倒れ込んだまま、ぼんやりと俺を見つめていたが、やがて起き上がると言った。
「ねえ安田さん、今度は手錠をかけて、好き勝手に私を犯してみませんか?」
 俺は彼女の手ほどきに従い、未体験の快楽に溺れ没頭していくのだった。

◆◆◆

 その日から俺たちの関係は、よりいっそう決定的なものになったような気がする。
 当然のようにSM的なプレイを楽しみ、神谷さんが俺の希望を何でも聞いてくれるので、俺はどんどんエスカレートさせいった。自分の中にこんな欲求があったのかと自分で驚くことすらあった。
 彼女は決して拒まなかった。むしろ喜んでいるように見えた。彼女の陰部を覆っていた毛は綺麗に剃られ、下半身を中心にタトゥーも増えていた。

 今日も会社帰りに待ち合わせてホテルに行った後、俺は彼女にボンデージファッションを着せて手錠と首輪をかけながら激しく責め立てていた。すでに何度も絶頂を迎えた彼女だったが、それでもまだ満足できないようだった。
「安田さん……わたしもっとしてほしいです……」と甘えた声で囁く彼女の姿に興奮を覚えながらも、俺は彼女の望み通りにさらに激しいプレイを続けた。

「ああん……安田さん……好き……」と彼女が言った。
 俺も好きだと答えると彼女は嬉しそうに微笑んだ。そして俺の首に手を回すとキスをせがみ、舌を絡めてきた。俺はそれに応えるように彼女の口内を犯し続けたが、やがて限界を迎えた俺は彼女の中に射精し、彼女もまた大きく身体を仰け反らせ絶頂を味わっている。
 ハアハアと荒い息を吐き、ぐったりとして動かなくなってしまったが、それでもまだ満足できないのか「ねえもっとして」と言って俺を求めて腰を動かし始めるのだった。

 彼女との今の関係に不満があるわけではない。普段の彼女からは想像もつかない、淫乱な本性を知っているという優越感がある。他人の妻を思うがままにする背徳感と強い興奮もある。だがなぜだろう。俺はどこかで何かを間違えた気もしてならないのだ。彼女とはもっと別の関係と未来を作れたのではないだろうか。

「安田さん……これからもずっと二人で気持ちよくなりましょうね……」と彼女が囁いた。
 俺は頷きながら彼女の胸に手を伸ばし優しく揉みほぐし始め、次はどうやって彼女を責めようかと考えながら、もう一度愛し合うのだった……。


(終)