セレブ熟女教授の淫猥個人授業(1)
その日、僕は大学の講義が終わると教授の島谷秋代に呼び止められた。
緊張しつつも素知らぬ顔で「何でしょうか?」と答える。彼女は「貴方に手伝ってほしいことがあるの」と言うと、夕方に教官室へ来るように告げた。
福祉系の学部であり同級生に男子が少ないため、荷物運びなどの力仕事をお願いされることは、これまでにもあった。だから彼女が言ったことはそう珍しい内容ではない。しかし僕はそれ以外にも彼女に呼び出される理由に心当たりがあった。
とっさに「予定があるので」と断ろうとしたが「時間はとらせない、どうしても今日が無理なら可能な日時を教えて欲しい」とまで言われると逃げ道はなかった。
彼女は僕が通う大学の教授であると同時に、学生向けに寮や研修・就職の斡旋を行う組織の代表でもあった。趣味は社交ダンスで大会にも参加しているらしい。社会的に高い地位にあり華やかな趣味や交流を謳歌している、つまりはセレブだ。
そんな立場も年齢も大きく異なる僕らが関係を持つことになったのは、彼女の職場不倫を目撃したのがきっかけだった。教官室で男性職員と抱き合う彼女を見てしまったのだ。驚きから思わず手荷物を落としたので、物音で彼女が気づいたであろうことは想像できた。見ていたのが僕であったことまで気づかれたかどうかは、五分五分だと思っていたが、どうやら考えが甘かったらしい。
◆◆◆
「島谷先生、失礼します」
夕方になりノックをして教官室に入ると、彼女はソファに座り紅茶を飲んでいた。
「お忙しいところ、わざわざ来ていただいてごめんなさいね」
彼女が笑顔で出迎える。僕は彼女の、底が見えない笑顔があまり好きではなかった。
「じゃあ早速で悪いけれど、これから大丈夫かしら? お願いしたい力仕事があるの」
それはいつも通りの会話だった。断る理由を探そうとしたが上手く思いつかない。「すみません、今日はちょっと……」と僕が警戒して曖昧に断ろうとすると、彼女は予想に反して「あら、そうなの。でも急なお願いだったし仕方がないわね」と微笑んだ。
「ただ、困ったわね。手伝ってもらうお礼にお菓子を用意していたの。紅茶も淹れてしまったし、迷惑じゃなければ一緒にお茶を飲む時間くらいはあるかしら?」
そう言われると僕も断ることができず、彼女に勧められるままソファに腰を下ろした。
「……いただきます」僕がそう言い紅茶に口をつけると彼女は嬉しそうに笑った。
「よかった。実は一度、貴方とゆっくりお話してみたいと思っていたのよ。来年からは就職活動も始まるでしょう? 相談があれば遠慮なく言ってね」
彼女は教育者らしい安心させるような表情でそう言う。もしかすると気付かれたと思っていたのは、僕の勘違いだったのかもしれない。気を緩めて「はい、ありがとうございます」と答えた。だから彼女の次の言葉は完全な不意打ちだった。
「あなたは優秀な生徒だけど、ちょっとケアレスミスが多いから。この間も落とし物をしたでしょう? 気をつけなさい」そう言って彼女は学生証を机の上に乗せた。
「えっ……! もしかしてあのときに!?」とっさに反応してしまい、即座に失敗を悟った。すっかり油断していた僕の、完全に悪手だった。彼女はそれを「落とし物」と言っただけで、どこで見つけたとまでは言わなかった。僕はとぼけるべきだったのだ。
「ふぅん……やっぱり貴方だったのね」僕の反応は彼女が覗き見の犯人を確信する情報として十分だったらしい。彼女は獲物を捕まえたような表情でにこりと笑う。続けて「安心して、これは貴方の学生証じゃないから」とも。僕は完全に罠に嵌められたことに気づく。
「一応確認なのだけれど、誰にも言ってないわよね?」島谷秋代はそう言ってにこりと微笑んだ。それは罠に嵌めた相手を弄ぶような笑みだった。
「はい、誰にも言ってません」そう答えた僕の声は少し上擦っていたかもしれない。
「それなら良かったわ」彼女は安心したように息を吐いたが、すぐにまた笑顔に戻る。でも今はそれがひどく恐ろしいものに見える。
「私ね、実は貴方のこと前からいいなと思っていたのよ」彼女はそう言うと僕の隣に座りなおした。そしてそのまま僕にしなだれかかると耳元で囁くようにこう言った。「ねぇ、私と寝てみる?」僕はどう答えていいのかわからなかった。
「私ね、こう見えて臆病なの。もしかすると貴方が誰かに喋るんじゃないかって不安なの」
彼女はわざとらしく困ったような表情で僕を見た。
「でもね、貴方と深い関係になれば安心できる気がするのよ。私たちが恋人同士になれば貴方も私との関係を他言しないでしょう?」
彼女はそう言って僕の手を取ると自分の胸に押し当て「ね? お願い」と言った。
僕は何も言えなかった。ただ彼女の胸の感触だけが伝わってくる。
それはとても柔らかくて温かかったが、同時にとても冷たく感じだ。
やがて「ちょっと待っていて」と言い彼女は立ち上がると、そのまま隣の部屋へと消えていった。僕はその間ずっと手の感触の余韻に浸っていた。彼女の胸に触れた自分の手を眺めていると、彼女が下着姿で戻ってきた。
「どうかしら? 貴方もその気になってくれると思うのだけど」そう言って彼女はソファに座る僕の上に乗ってきた。そしてそのまま唇を合わせてくる。舌が割り入ってくるのを僕は抵抗できなかった。彼女の唾液は甘くて、頭がくらくらした。それはまるで媚薬のようで、僕の理性がどんどん溶かされていくようだった。
「ふふ……可愛い子ね」彼女はそう言うと今度は首筋を舐めてきた。生暖かい舌の感触に背筋がぞくりとしたが不思議と不快感はなかった。そのまま鎖骨へと降りていき胸を舐め始める。
「ねぇ、どう? 私の舌、気持ちいい?」彼女は上目遣いで僕を見つめながら尋ねてくる。僕は素直に頷いた。「嬉しいわ」と言って彼女は再び僕にキスをする。今度は軽く触れるだけの優しいキスだった。
「若い女の子とじゃ満足できなくなるくらい、たくさん気持ちよくしてあげるわね」
彼女は妖艶な笑みを浮かべながらそう言うと、今度は僕のズボンを脱がせ始めた。そしてゆっくりと僕のものを取り出す。まだ何もしていないのにそれは既に大きく硬くなっていた。
「あらあら、もうこんなになってるじゃない」
彼女は楽しそうに笑う。僕は恥ずかしさで顔が熱くなった。
「大丈夫、恥ずかしがることなんてないわ。男の子はみんなそうだから」そう言いながら彼女は優しく手で包み込んできた。柔らかな掌の感触に僕は思わず声が出そうになる。それを我慢していると彼女が耳元で囁いた。
「声出してもいいのよ?」僕は首を横に振る。
「そう? なら出させてあげる」彼女はそう言うと僕のものをゆっくりと上下に動かし始めた。最初は焦らすような動きだったのが次第に早くなっていく。
「どう? 気持ちいいかしら?」
彼女は僕の反応を見ながら手を動かし続ける。やがて限界が近づいてきたのか、僕のものはビクビクと脈打ち始めた。それを察したのか彼女はさらに強く握り込むと激しく上下させる。そしてついに僕は絶頂を迎えた。勢いよく飛び出した白濁液は彼女の手を汚していく。
「すごい量ね……さすがに若い子は違うわ」
彼女は手に付いたものを舐め取ると、妖艶な笑みを浮かべた。
「ねぇ……私ともっといいことしない? きっと楽しいわよ」
彼女はそう言って押し倒すように覆いかぶさってくる。彼女の大きな胸が押し潰される形となり、その柔らかな感触に僕は興奮を覚えた。彼女はそのまま僕の上に馬乗りになると、屹立した男根を咥え込み、ゆっくりと腰を動かし始める。最初はぎこちなかったが、徐々に慣れてきたのか動きが速くなった。彼女の中はとても熱く柔らかく、まるで吸い付くように僕を離そうとしない。
「どうかしら……気持ちいい? でもまだ終わりじゃないわよ」
そう言うと彼女は更に激しく動いた。肌と肌がぶつかり合う音が響く度に僕の頭は真っ白になっていく。僕はもう何も考えられなくなり、ただひたすら快楽に身を任せることしか出来なかった。そうして抗うことすら出来ず彼女の中に大量の精液を吐き出すと、彼女も同時に絶頂を迎えたのか動きが止まった。
「ふふ……いっぱい出たわね」
彼女は満足げに微笑むと僕の上に倒れ込んだ。僕は疲労感から動けなかったが、彼女はまだ物足りないようで再び腰を動かし始めた。
「もっと楽しみましょう? まだまだ夜は長いんだから……」そう言って彼女は僕のものを締め付ける。そして結局その後も、僕は彼女が満足するまで何度も搾り取られてしまうのだった。
(続く)