音楽教師との学生時代の思い出(2)

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「先生、好きです」俺は彼女の耳元で囁いた。
「私も好きよ」彼女はそう言うと俺の首に手を回して抱き着くようにキスをしてくる。そしてそのまま舌を入れてきたので、俺はそれを受け入れながら彼女の胸に手を伸ばす。ブラウスの上からでもわかる大きな胸を優しく揉むと彼女は小さく吐息を漏らす。そして俺がキスをしながらブラウスのボタンを外していくと彼女も俺の服を脱がせ始めたので、俺たちは裸になるとベッドの上でお互いの身体をまさぐり合った。

 三年生の春に彼女と初体験をしてから、季節が夏になっても俺たちの関係は続いていた。
 空調の効いた部屋で触れ合う彼女の肌は、白くてすべすべしていてとても触り心地が良い。俺は彼女の大きな胸に顔を埋めてその柔らかさと温かさを堪能する。そして彼女の乳首を口に含むと、彼女はくすぐったそうに身をよじったので、俺は逃がさないようにしっかりと抱きしめた。

「ねえ」彼女が俺の頭を撫でながら言う。「私のおっぱい好き?」
俺が頷くと彼女は嬉しそうに微笑んだ。「じゃあ好きなだけ吸っていいわよ」そう言って自分の胸を差し出すように突き出してくるので俺は遠慮なく吸い付いた。すると彼女は甘い声を上げるのでますます興奮してきてしまい夢中でしゃぶりつくす。しばらくすると彼女は絶頂を迎えたらしく、大きく身体を痙攣させた。

 俺は一度口を離すと彼女の胸を手で揉みしだきながらキスをして舌を絡ませる。しばらくそうしていると彼女は落ち着きを取り戻したようで、今度は俺の股間に手を伸ばしてきた。「ここ、苦しそうね」そう言うと彼女は俺のものを優しく撫で始めた。普段は鍵盤の上で踊るように跳ねている彼女の長い指が俺のものを包み込んでいると思うと興奮が高まり、俺のものはみるみる大きくなっていった。

「もう挿れたいんでしょう?」彼女は悪戯っぽく微笑むと妖艶な声で言った。
 俺が頷くと彼女は俺をベッドに寝かせてその上に跨るような体勢になった。そして自分の秘所に俺のものをあてがうとゆっくりと腰を下ろしていく。彼女の中は温かくて柔らかくて、それでいてしっかりと締め付けてくるので俺はすぐにでも果ててしまいそうになるが何とか堪えた。そして彼女が完全に腰を下ろすと俺たちは一つにつながった状態になるのだが、それでもまだ物足りないようで彼女はゆっくりと動き始めた。

「気持ちいい?」彼女が腰を動かしながら訊ねてきたので俺は素直に答えた。
「私も気持ちいいわ」そう言って彼女はさらに激しく動くと、その度に結合部からはいやらしい音が聞こえてくる。そして彼女は俺の上で乱れていった。その姿はとても美しくて淫らだった。俺はそんな彼女の姿を見て興奮してしまい限界を迎えそうになるが、まだ終わりたくなくて歯を食いしばって我慢する。しかしそれは彼女も同じで、彼女もまた絶頂を迎える寸前のようだった。

「そのままきて……今日は中に出して大丈夫だから」
彼女はそう言うとさらに動きを速めた。俺は彼女の腰を掴むと下から突き上げるように動くと、やがて彼女が絶頂を迎えたようで大きく背中を仰け反らせたかと思うとぐったりと脱力してしまった。
「先生?」俺が心配になって声を掛けると彼女はゆっくりと顔を上げて俺を見た。
「大丈夫よ」彼女はそう言って微笑むと俺のものを抜いて隣に横になる。そして俺の頭を撫でてくれたので俺は安心して目を閉じた。

◆◆◆

 後で聞いた話によると、彼女は俺が冗談交じりの告白したあの日から俺と付き合っていたつもりだったらしい。俺の頬にキスをしたのが了承の返事だったのだとか。そんなの解るはずがない、と今でこそ思うが、当時の俺は素直に、なるほどそういうものなのか、と反省したものだ。
 彼女は告白した俺がそれ以後まったく話しかけも会いに来もしないので、やきもきして自分から、面白い本があれば教えて、などと話しかけてきたのだろう。いま俺が逆の立場だったならと仮定して考えると、30代の大人が一回り以上も年下の異性に対してとる態度として、それはどうなのだろうと首を傾げざるをえない。その意味でもやはり彼女は、地雷というかメンヘラ気質のある音楽教師だったのだろうと思う。

 あれから俺と彼女は何度も体を重ねた。ときには学校の昼休みに、ときには放課後の音楽室で、そして休日である今日は彼女の家で午前中からセックスをしている。もう何回したのか覚えていないけれど、それでも俺たちは飽きることなく求め合い続けた。そして今はベッドの上で裸のまま抱き合っているところだ。
「ねえ、私のどこが好き?」彼女が俺に訊く。
「まず優しいところですかね」彼女は高慢で自己中心的なところがあり、生徒や保護者、同僚教師からの評判はよくない。だが本質的な部分に関していえば非常に優しい性格でもあった。

「他には?」彼女はそう言うと俺の首に腕を回してキスをしてくる。
「率直に言うと、見た目が好みです」彼女の顔が一般的な美人に分類されるかどうかは評価が分かれるところだろう。だが俺は彼女の小さな目や厚い唇、豊かな胸に綺麗な脚が好きだった。
「もっと教えて」
「声が好きです。ふだん話す声も歌っている声も。ピアノが上手なところも、この指先も好きです」そういって俺は彼女の指を手に取り、キスをしたり舐めたりして見せる。彼女は少しくすぐったそうにしていた。
「髪や肌も綺麗ですよね」俺はそう言いながら彼女の髪を撫でる。柔らかい感触が心地よく、いつまでも触れていたい気持ちになる。
「ふうん」彼女はそう言うと今度は俺の胸に顔を埋める。そして頬ずりするような仕草をした。まるで甘えてくる子猫のようでとても愛らしい姿だった。

「あとは何かないの?」彼女は上目遣いでこちらを見ると小首を傾げた。その仕草が可愛らしくて思わず見惚れてしまうほどだ。
「あとは、あえて言うならそういう可愛いところです」俺は彼女を抱きしめる。すると彼女は嬉しそうに微笑むと再び唇を重ねてくる。最初は軽いものだったが徐々に激しくなり舌を絡ませ合う濃厚なものへと変わっていく。そして彼女は俺の股間に手を伸ばすと優しく撫で始めた。俺は彼女の背中に手を回して抱きしめるようにしながらその柔らかい感触を楽しむ。そしてそのまま彼女の胸に触れると、彼女はくすぐったそうに身体をくねらせた。「もっと触っていいよ」彼女が耳元で囁くので、俺は遠慮なくその大きな胸に手を伸ばした。

「またおっぱい大きくなっちゃった気がするわ」彼女は少し照れたように言う。俺は両手でその大きな胸を包み込むようにして揉んでいく。彼女の胸は柔らかくて温かくていつまでも触っていたくなるような心地よさがあった。
「ねえ、舐めて」彼女が甘えたような声で囁くので俺は乳首にしゃぶりつくようにして口に含むと舌で転がすように舐め始めた。彼女はその快感に耐えるように俺の頭を抱きかかえるようにしてしがみつくと、やがて軽く絶頂を迎えたらしく背中を反らせて何度か身体を震わせた。

「ねえ」彼女は妖艶な笑みを浮かべながら言う。「またしたくなっちゃったんだけどいいかしら?」そう言って彼女は俺の上に跨ると自分の性器を見せ付けるようにして腰を動かし始めた。彼女のそこはすでに濡れており準備は整っているようだ。
 俺は彼女の腰を掴むと一気に奥まで挿入した。その瞬間に彼女は大きな声を上げると身体を痙攣させるようにして再び達してしまったようだ。だがそれでも構わずに激しく抽挿を繰り返すうちに再び彼女が絶頂を迎えたようで膣内がきつく収縮するのを感じた。それと同時に俺も限界を迎えてしまい彼女の子宮めがけて大量の精液を放った。

 彼女は俺のものを抜くと、今度は俺に覆いかぶさるように抱き着いてきた。そして耳元に口を寄せると甘い声で囁いた。
「好きよ」その一言だけで俺は興奮してしまい再び硬くなってしまうので、それからも俺たちは何度も体位を変えて交わり続けた。正常位から始まり騎乗位、後背位とあらゆる方法で求め合い、結局俺たちは昼過ぎから夕方近くまでずっとセックスを続けていたせいで腰が立たなくなり、その日は一日ベッドの上で過ごすことになったのだった。


(続く)