極上の名器をもつ淫乱熟女との不倫(6)
ある日、由紀子さんの娘が学校で授業を受けている間に、娘さんのベッドでコスプレやセックスをひとしきり楽しんだ後のことだ。珍しく由紀子さんは僕に何か言いたいことがありそうな様子だった。彼女は言うべきことは言うし、言わなくてもいいことは言わない。だから迷っている由紀子さんというのは、これでなかなかレアなのだ。
しばらく僕はそんな彼女を物珍し気に観察していたのだが、やがて彼女の方も、僕が気づいていることに気づいたらしい。溜息をつくと「相談があるんだけど」と話し始めた。
「あなたに会いたいという人がいるの」
由紀子さんの台詞に、もしかして旦那さんにバレたのだろうかと一瞬ひやりとする。
「誰ですか?」
「私の昔からの友人でね、女性なんだけど……。咲子よ、名前だけは知ってるでしょう?」
唐突な提案に僕は戸惑ってしまう。そもそも何故、面識もない咲子さんが僕に会いたがるのだろう。しかし、そんな僕の反応を見て由紀子さんは何かを察したらしい。彼女は少し困ったような表情を浮かべながら言うのだった。
「咲子は何年か前に旦那さんの転勤で引っ越して、しばらく会ってなかったんだけど。今度久しぶりにこっちに来るみたいなの。久しぶりに会わないかって話になって……」
そこまでは、まあわかる。旧友を温めればいいのではないだろうか。
「それで話の流れで最近はあんまり男遊びをしてないって言ったの、そこから根掘り葉掘り聞かれて……ごめんなさい」
つまりは、僕のことを話したというわけだ。
「その、咲子さんにはどこまで話したんですか?」
「あなたの名前は伏せてあるけど……嘘つくとすぐにバレるから正直に全部話したわ」
「それで、咲子さんが僕に興味を持ったんですか?」
由紀子さんは少し恥ずかしそうにしながら頷いた。
なるほど、色々と驚くことが多くて僕は黙り込んだ。
由紀子さんが最近はあまり男遊びをしていない、というのが驚きだし、そこから話を掘り下げられて僕の存在が話題になるのも驚きだ。確かに結構な頻度でセックスをしたりデートしているという認識はあったが……。加えて由紀子さんの話を聞いて咲子さんが僕に興味を持ったのも驚きだ。いったいどんなことを正直に話したのやら。
「……どうしても嫌なら、断ってくれても大丈夫よ」
僕は少し考え込んだ。正直言ってあまり気乗りしないというのが本音だ。だが、由紀子さんが僕のために気を遣ってくれたというのは理解しているつもりだ。僕は意を決して言った。
「わかりました、会ってみます」
由紀子さんの表情がぱっと明るくなったような気がした。
「ありがとう! 助かるわ!」
そうして咲子さんと会う予定が決まったのだが、最後に由紀子さんが言った。
「咲子は少し強引なところもあるけど優しくて面倒見のいい人よ」
僕は不安な気持ちを抱えながらもその日を待つことになったのである……。
◆◆◆
そして当日がやってきたのだが、待ち合わせの場所に現れた人物を見て僕は言葉を失った。そこに立っていたのは、由紀子さんの言葉通り美しい女性だった。身長も高くスタイルが良くて華やかな印象を受けるが決して派手というわけではなく落ち着いた雰囲気で佇んでいた。年齢は由紀子さんと同年齢のはずだが、30代といっても通用しそうだ。
「はじめまして、あなたが由紀子の年下の男の子ね」
そう言って微笑む姿は美しく魅力的だった。由紀子さんとは違うタイプの美人だろうとは思っていたけど、予想を上回る美しさに僕は思わず見とれてしまうほどだった。
「会えて嬉しいわ、さあ行きましょうか?」
そう言うと咲子さんはいきなり僕の腕に抱き着いてきた。
「ねえ、咲子……久しぶりに会う旧友そっちのけでそれはないんじゃない?」
由紀子さんはどこか呆れたように言うと、戸惑う僕から咲子さんを引き離す。咲子さんにとっても、先程の行動は由紀子さんの反応を見るための冗談だったようで、あっさりと離れた。なるほど、咲子さんとはこういう女性なのか。由紀子さんと互いに目配せして苦笑する。
「とりあえず場所を変えましょうか」
由紀子さんの言葉に咲子さんは頷いて歩き始める。僕もそれについていったのだが、途中で気になったことを聞いてみた。
「ところで今日はどこに行くんですか?」
「あら、何も聞いてないの? まあすぐにわかるから心配しないで」
そう言われてしまえば仕方がないので大人しくついていくことにした。
しばらく歩いて着いた先は一軒の店だった。看板には『カーティス』と書かれている。ドアを開けるとカランコロンという鐘の音が響いた。店内は少し薄暗くて、カウンター席とテーブル席があるだけの小さなバーという感じだった。
「いらっしゃいませ」
バーテンダーらしき男性が挨拶をしてくるが他に客は誰もいないようだった。僕らは一番奥のボックス席に座ってそれぞれ飲み物を注文した。ちなみに僕はアルコールは苦手で飲めないが、由紀子さんと咲子さんもそれぞれ好きな飲み物を注文していた。
「ここはね、私たちのお気に入りの店なの」
咲子さんはそう言って微笑む。確かに雰囲気のあるバーだったし、僕も気に入った。
それからしばらく他愛もない話をしていたのだが……ふと会話が途切れた瞬間があった。そのタイミングで僕は思い切って切り出すことにしたのだ。
「……あの、どうして僕に会いたかったんですか?」
すると彼女は少し困ったような表情を浮かべて言った。
「実はね、由紀子に話を聞いてから、あなたの事が気になって仕方がないの」
僕はどう答えていいのかわからず黙り込んでしまうが、咲子さんは構わず続ける。
「ねぇ、由紀子が初めての女性って本当?」
「……本当ですよ」
「そう……じゃあ私ともしてみない? 私なら面倒もないわよ」
そう言って僕の手を取ると自分の胸に押し当ててくる。柔らかい感触が伝わってくると同時に心臓の鼓動を感じたような気がした。由紀子さんはそんな僕らの様子をどこか複雑そうな表情で見ている。
「ちょっと、咲子……それはどういうこと?」
由紀子さんが咎めようとするのを制して、咲子さんは僕の方に向き直ると言った。
「ねえ、お願い……一度だけでいいから」
僕は由紀子さんの顔をチラッと見るが、彼女は諦めたように溜息をつくだけで何も言わなかったので、とりあえず頷いて了承する事にした。
咲子さんは嬉しそうな顔をして立ち上がると僕の手を引いて歩き始めた。向かう先はトイレのようだ。そのまま二人で個室に入ると鍵をかける。そこで改めて向き合うことになるわけだが、咲子さんはいきなり僕に抱きついてきた。そして耳元で囁かれる。
「ねぇ、お願いがあるんだけど……いい?」
彼女は僕をそっと押すようにして便座に座らせる。ちょうど目の前に彼女の大きな胸がくる位置関係になるので、思わず視線が釘付けになってしまう。そんな僕の様子を見ながら咲子さんは言った。
「あなたの好きなようにして欲しいの」
一瞬何を言われたのかわからなかったが、すぐに理解すると同時に顔が熱くなるのを感じた。だが同時に興奮も覚えていたのも事実だ。僕はゆっくりと手を伸ばすと彼女の胸に触れた。柔らかい感触を楽しみつつ揉んでみると咲子さんの口から吐息が漏れるのがわかった。
「んぅ……上手なのね」
僕は夢中になって手を動かし続けた。しばらくすると彼女はズボンの上からでもわかるくらい勃起した僕のペニスに手を伸ばす。そして優しく撫で回し始めた。その快感に思わず声が出そうになるがなんとか堪えることができた。だが咲子さんはそんな僕の様子を面白そうに見つめながら更に刺激を与えようと握ってくるのだった。
「ねえ、直接触ってもいい?」
僕は無言のまま頷くとベルトを外す。咲子さんは僕のズボンを下ろすとパンツの中に手を入れて直接触れてきた。そしてゆっくりと上下に動かし始める。そして僕のペニスに刺激を送り続ける間にも衣服を脱ぎ下半身をあらわにすると、そのまま僕に跨ってきたのだ。あまりの手際の良さに手品でも見せられているような気持ちになる。
「大丈夫よ、怖くないから」
あっけにとられている僕に咲子さんはそんなことを言いながら腰を落としていった。そして先端部分が膣内に入ったところで一旦動きを止める。僕は初めて味わう感覚に戸惑いながらもなんとか耐えていたが、しばらくすると徐々に奥へと入っていくのを感じた。やがて根元まで収まると咲子さんは大きく息を吐いた。結合部から愛液が流れ出ているのを見て驚く。濡れやすい体質なのだろうか。
「ああ……ん、若い子はやっぱり違うわね。……私の中はどう? 由紀子とは違うでしょう」
そう言われて下腹部へ視線をやると結合部が見えており、咲子さんのそこが僕のモノをしっかりと受け入れてくれているのがわかった。咲子さんが腰を動かし始めるとそれに合わせて乳房も大きく揺れた。その光景はとても淫靡で僕を興奮させるには十分すぎるほどだった。自然と手が伸びてしまい揉んでみると柔らかく弾力のある感触が伝わってくる。それとともに咲子さんの口から漏れる声も大きくなっていった。彼女の膣内も収縮を繰り返しており限界が近いことを感じさせる。僕もそろそろ我慢できなくなりそうだった時、突然ドアが開く音がした。驚いてそちらを見ると、そこには由紀子さんの姿があったのだ。彼女は呆然とした様子で僕らを見つめていたが、やがて我に返ると慌ててドアを閉めようとする。だがそれを咲子さんが阻止して言った。
「だめよ、最後まで見ていきなさい」
そう言われてしまうと由紀子さんも従うしかないようだった。再びドアが閉まると咲子さんは再び僕の上で動き始めた。そして絶頂を迎えたようで大きく仰け反り痙攣しているのがわかった瞬間、膣内が激しく収縮し僕のモノを締め上げた。その刺激に耐えられず僕も同時に果ててしまう。咲子さんの子宮口に向かって大量に放出されていく精液を感じつつ、僕は由紀子さんに見られながら脱力したのだった。
◆◆◆
「ごめんなさいね、由紀子の彼氏に手を出してしまって……」
行為が終わった後で咲子さんが僕に言った。僕が由紀子さんの彼氏かどうかは微妙だが訂正するも面倒だ。
「別に怒ってはいませんよ、事情は解りませんけど何となく由紀子さんも了承済みだったようなので」
「そう……なら良かったわ」
そう言って微笑む彼女の表情はどこか妖艶な雰囲気を漂わせているように思えた。そんな彼女を見ていると再び欲望が込み上げてきてしまうのを感じたので慌てて目を逸らす。そんな僕の様子に気付いたのか、彼女は笑って言った。
「大丈夫よ、もうこんな強引なお願いはしないから。由紀子もありがとう、久しぶりに楽しい夜だったわ」
そう言って咲子さんは由紀子さんに礼を言う。
「ええ……私も楽しかったわ」
由紀子さんは少し戸惑った様子を見せつつも返事をする。なぜか行為を終えてからずっと、僕の腕は由紀子さんに抱えられている。そのまま腕を引かれながら外へ出ると、咲子さんとはそこで彼女と別れる事になった。手を振って去っていく姿を見送ってから僕と由紀子さんも家路につくことにする。
「咲子のこと……ごめんなさいね」
「いえ、こちらこそ」
いきなり謝られても何のことかわからないのだが、とりあえず僕も謝っておく事にした。とはいえ思い当たる節がないので首を傾げるしかなかった。その様子を見た由紀子さんはぽつりと言う
「あのね、咲子は……いわゆるバイセクシャルなのよ」
その言葉に僕は驚いて固まってしまう。つまり咲子さんと由紀子さんは、そういう関係でもあったということか。
「だからあなたが咲子に手を出されたのは、私の責任でもあるのよ、ごめんなさい」
由紀子さんは少し言いにくそうにしていたが、やがて決心したように口を開いた。
「咲子はね、あなたに興味があったみたいなの」
それを聞いて僕は納得がいったような気がした。ふたりの間にはきっと色々あったのだろう。
「わかりました、大丈夫ですよ」僕は笑ってそう答えた。
その後しばらくは無言で歩き続けたが、やがて由紀子さんの方から話しかけてきた。
「あの、私の家に来る? さっきの続きでも……」
その言葉に思わずドキッとしたが平静を装って答える。
「いえ、今日はもう帰ります」
由紀子さんは少し残念そうにしていたが、それでもどこかほっとしているようにも見えた。ふいに彼女が僕の手を握る。セックスのとき以外で彼女がこうして他人に触れることは、意外なことにほとんどない。僕もそれ以上は何も言わず黙って彼女の隣を歩いた。
(続く)