人妻学校事務員と二人きりの放課後(4)

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 僕と佐田さんの交際は順調に続いている。もちろん佐田さんは結婚してるから、普通の恋人同士のように毎日のメールや電話でのやり取りなんてことは難しいし、週末にデートに出かけたりなんてのも無理だけど。それでも僕たちの放課後の逢瀬は、以前にあった距離や壁のよなものがなくなり、より親密なものになっていた。

「ああっ! イクッ……イックゥウ!!」
 佐田さんの嬌声を聞きながら僕は彼女の膣内に射精した。まるで搾り取られるかのような強烈な締め付けに思わず声を漏らす。
「はぁ……はぁ……」
 その他にも変わったことがあるとすれば、密会の場所が資料室以外でも行われるようになったことだ、今もこうして、ラブホテルでお互い全裸になり愛し合っている。佐田さんは僕の上に跨がり騎乗位の体勢をとっている。

「んっ……あっ……」
 彼女がゆっくりと腰の動きを再開する。それに合わせて揺れる大きな乳房に目が釘付けになり、思わず手を伸ばして鷲掴みにしたくなったがなんとか堪えた。代わりに腕を伸ばし彼女の背中を抱くようにして引き寄せると唇を奪う。
「んちゅっ……れろっ……」
 舌を絡めお互いの唾液を交換しあう音が部屋の中に響く。その間も佐田さんの動きが止まることはなく、ゆるやかな快楽をもたらし続けていた。結合部から流れ出した愛液が太腿を伝いシーツの上に染みを作っていた。

◆◆◆

 心も体も溶け合うような情事を重ねた後、僕に身を寄せながら佐田さんが恥ずかしそうに言う。
「……よかったら、このあと家に来て泊まっていかない?」
「え?」予想外の言葉に思わず聞き返してしまった僕を見て佐田さんは続ける。
「今日ね、旦那も子供もいないの。だから君さえよければもっと一緒にいたいなって」
 佐田さんの言うことは理解できなくはないが、かといって納得もできない。家族が留守にしているから今夜はもっと一緒にいられる、というのであれば、このままホテルに泊まっても差し支えないはずだ。わざわざ不倫相手の学生を家に連れ込むリスクをおかす意図がわからない。

「どうして、そんなことを……?」
 僕が尋ねると佐田さんは少し困ったような表情を浮かべながら答えた。
「疑問に思うのももっともだけど……ちょっと説明が難しいの。それも含めて……だめ?」そう言いながら彼女は少し頰を赤らめた。やはりどうやら事情があるようだ。しかしそれをこの場で追及しても仕方がなさそうだ。それに僕はたとえどんな理由があろうとも、彼女が求めてくれるのなら応えたいと思うくらいには彼女を愛している。

「じゃあ、お言葉に甘えてお邪魔します」
 そう答えると佐田さんは嬉しそうに微笑んで、
「やった! 今日は二人でいっぱい楽しもうね」と僕の頰に軽くキスをして立ち上がった。そしてそそくさと身支度を整える彼女に急かされるように、僕もまたホテルを出る準備をするのだった。

◆◆◆

 ホテル街から車で30分ほどの場所に佐田さんの家はあった。2階建てで洋風造りの建物だ。確かに家族は留守にしているらしく人の気配がしない。駐車場に車を停めると、佐田さんが何故か唇の前に指を立てて『声を出さないように』というジェスチャーをする。そして耳元で、「私が先に入って和室の窓を開けるから、庭の方に回ってそこから入って」と囁く。

「わかりました」と僕が小声で答えると佐田さんはにっこりと微笑んでから先に家の中へと入っていく。僕は少し待ってから言われた通りに庭の方にまわり和室の窓を開けた。するとそこには既に部屋着に着替えていた佐田さんがいた。手招きをされ部屋の中に入るとそこは八畳ほどの広さで綺麗に整理整頓されている。どうやら客間として用いられているようだ。
 座卓のそばに座布団を敷いてくれたので、そこに座るようにという意味だろうと思い腰を降ろすと佐田さんも隣に座った。そしてそのまま抱きつかれてしまう。彼女の柔らかい身体の感触を感じて股間が硬くなり始める。

「ねぇ、キスしよ?」佐田さんの甘い囁きと同時に唇を重ねられる。軽く触れるだけのキスから舌を伸ばして絡ませるような濃厚なものへと変わる。このままここでするのだろうか? 僕が佐田さんの一連の行動の意図を量りかねていると唇を離した彼女が小声で告げる。
「旦那ね、たぶん私が不倫してるんじゃないかって疑ってる。監視カメラの購入履歴を見つけたの」佐田さんはクスクスとおかしそうに笑っている。
「あの人、5台も購入してるの。設置場所は玄関とリビング、キッチン、浴室に寝室ね。本当にわかりやすいんだから」
 しかも設置場所も全て把握済みらしい。佐田さんのことは好きだけど、ちょっと怖いな、と僕は思った。

「……えっと、よくわからないんですけど。それなのにどうして僕を家に招いたんですか?」若干ひきつつも僕が訊くと、佐田さんが悪戯っぽく微笑んでから答える。
「決まってるじゃない。そんなに見たいなら旦那に嫁の浮気現場を見せつけてあげるのよ。顔は映らないようするから、君も手伝ってくれるわよね」そう言って僕の手を取ると自分の胸元へと導いていく。ブラジャーを着けていないらしく直接触れる形になり、その柔らかさに股間が臨戦態勢になる。
「私たちが愛し合ってるところ、たくさん残しましょうね」
 そう言って悪魔のように笑う佐田さんは天使のように美しかった。

◆◆◆

 それから僕らは監視カメラの画角内に顔が映らないように気をつけながら、家中の至る所でセックスをした。
 玄関で着衣のままの佐田さんを正面立位で突き上げれば、彼女はいつもより大きな声で悦び喘いだ。リビングではソファに寝そべる僕のちんぽを、佐田さんがカメラの向こうの旦那に見せつけるように、ねっとりと愛おし気にしゃぶった。キッチンでは裸エプロンで調理する佐田さんに僕が背後から挿入している。浴室では曇ってよく見えない室内で薄桃色の二つの肉体が絡み合う様子が、肉のぶつかる音と粘膜の擦れ合う音をBGMに録画されているはずだ。

 そして夫婦の寝室では、佐田さんが僕の上に跨り淫らに腰を振っている。
「ああっ、いいっ! そこ好きぃい!」
 佐田さんは普段の落ち着いた様子からは想像もできないほど乱れている。結合部から愛液が飛び散りシーツに大きな染みを作っていた。後でこの映像を観た旦那さんはどんな気持ちになるんだろう、と想像すると僕も興奮する。僕は彼女を下から突き上げるようにしながら言った。
「旦那に見られるかもしれないと思って……いつもより感じてるじゃないですか……!」
 そう言うと彼女はさらに興奮した様子で腰の振りを激しくした。パンッという音と共に彼女の尻肉が波打つように震える。僕もまた限界を迎えようとしていた。

「ねぇ、中に出してぇ……いっぱい中出しして欲しいのぉお」
 佐田さんは甘えるような声で懇願してくる。そんな彼女の姿に興奮を覚えつつ、僕はラストスパートをかけるべくさらに強く突き上げた。子宮口に亀頭が当たるたびに彼女の口から甘い吐息が漏れる。そしてついにその時が来た。どぴゅっと勢いよく飛び出した精液を受け止めるかのように、佐田さんの中が激しく収縮するのを感じた直後、彼女は背中を大きく仰け反らせて絶頂を迎えたようだった。
 膣内が激しく痙攣し僕のものを締め付ける。それと同時に僕もまた目の奥で火花が散るような射精を迎えた。どくん、どくんと脈打ちながら大量の精液を吐き出していく。その間も佐田さんはビクビクと身体を痙攣させながら、わななくように声にならない声を上げている。

 やがて全てを出し終えたところでゆっくりと引き抜くと、収まりきらなかった分の白濁液が溢れ出しシーツに大きな染みを作った。その光景を見て満足感に浸っていると不意に肩を押されて押し倒される形になった。佐田さんが僕を見下ろしている。その表情は完全に発情した雌のそれだ。非日常的な状況での連続するセックスに、何かのスイッチが入ってしまったらしい。
「まだ足りないの……」
 そう言うと不意に彼女が顔を近づけてきてキスをしてきた。舌を入れられ口内を蹂躙されるような激しいものだ。しばらく互いの唾液を交換しあった後ようやく解放された時にはすっかり息が上がっていた。佐田さんが妖艶な笑みを浮かべながら言う。
「もっともっとセックスしたい……」

 僕は無言のまま頷くと彼女に覆い被さり今度は僕の方からキスをした。先ほどとは違う優しくむつみ合うようなキスを何度も繰り返すと、佐田さんもそれに応えて僕の首に腕を回してきた。
「今日はこのまま朝まで愛し合いましょう」
 そう言って微笑む彼女に僕もまた微笑み返しながら言う。
「はい……喜んで」
 そうして僕らは夜が明けるのも忘れ、幾度となく体を重ね合うのだった。


(終)