出会い系の不倫妻は妄想に耽り刺激を求める(4)

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 深夜のファミレスは閑散としていた。
 客が少ないであろうとは想像していたが、無人だったのは予想外だ。
 店内をぼんやり眺めていると、僕好みの熟女店員が近づいて来て「お席までご案内しますね」と言うので、おとなしく従う。通されたのは奥まったボックス席で、入口からも通路からもちょっと死角になるような場所だった。事前に美代子さんから聞いていたが、確かにこれは都合が良さそうだ。

「ご注文が決まりましたらお呼びください」と言って立ち去る後ろ姿と丸いお尻を見ていると、自然と美代子さんと過ごした淫らな日々のことが思い起こされた。メイド服、ナース服、警察官のコスプレ、ラブホテルのベッドの上での変態的なプレイ……。どれも忘れ難い体験ばかりだ。どれも刺激的な思い出で、様々な状況を設定して愛し合うたびに、美代子さんの新しい魅力を発見していった。

(今度は何をしようかな……)
 そんな妄想を膨らませながら美代子さんのことを考えていたら、勃起が治まらなくなってきた。彼女の淫らに乱れた姿が脳裏に焼き付いてしまっているのだ。僕は手を伸ばして自分の股間を触った。まるでこれから起きる出来事を待ちわびているかのようだ。実際そうなのだろう。
「お決まりでしょうか?」
 足音が近づいたのでメニューから視線を上げると、先程の熟女店員が立っている。制服姿の彼女は可愛らしかったが、それ以上にエロティックな存在に見える。

「制服姿もよく似合いますね」
 僕がそう褒めると彼女ははにかみつつ「ありがとうございます」と答えてお辞儀をした。それから僕の股間をちらりと一瞥した。その視線はまるでこちらを挑発しているようにも、彼女自身もまた興奮を抑えられないようにも見える。
「健司さんに気に入ってもらえたみたいで嬉しい」そういって美代子さんは微笑んだ。

◆◆◆

 僕は彼女の身体を上から下まで舐めるように見渡す。制服のブラウスをはち切れんばかりに押し上げている膨らみも魅力的だが、スカートから伸びるむっちりとした太腿やストッキングに包まれたふくらはぎもまた素晴らしい。年齢を感じさせつつもどこかあどけなさを残した顔立ちは、見る者を虜にしてしまうだろう。その唇が開いて言葉を紡ぐ度に淫らな妄想が膨らんでしまうのだ。

「……そんなにあそこを膨らませながら、じろじろと見られたら恥ずかしいわ」
 そう言いながらも美代子さんはどこか嬉しそうだった。好色そうな彼女の振る舞いにますます興奮してしまい、いよいよ股間が硬く張り詰めていくのを感じた。
「もう我慢できなくなっちゃったの?」と問う彼女の表情はどこか愉しげだ。僕が頷くと彼女はくすくすと笑う。

「……私も。でも、もう少しだけ待ってね」美代子さんはそう言って僕の股間に手を伸ばしてきた。
 ズボン越しに優しく撫でられただけで思わず声が出そうになるほどの快感に襲われる。しかし彼女は構わず愛撫を続けた。やがてファスナーを下げられて窮屈そうにしていたモノを解放するかのように、パンツの中に手を滑り込ませてくる。その手つきはとても慣れたものだった。

「ふふ、もうこんなに濡れてる」
 耳元で囁かれてますます硬くなったそれを握り込むと上下に動かし始めた。その巧みな手技に翻弄されてしまいそうになるのを堪えつつ、僕も負けじと彼女のスカートの中に手を入れて太腿の内側を撫で回す。ストッキング越しのすべすべとした感触と柔らかさが何とも心地良い。美代子さんも吐息を漏らして感じている様子だった。

「……あぁん、駄目よ健司さん、そんなところ触られたら私……」そう言いながらも美代子さんの動きは止まらなかった。むしろ激しさを増していくばかりだ。
 そしてついに絶頂を迎えそうになったその瞬間、彼女はスカートの中から僕の手を引き抜くと、ひらりと距離を取り同時に僕のモノを解放した。もう少しで射精できそうだった僕は情けない声と共に腰を震わせるしかない。

「それではお客様、ご注文は以上でよろしいでしょうか。お料理の準備が出来るまで少々お待ちくださいませ」
 美代子さんはよそ行きの声でそう言うと、ウィンクと勃起した僕のペニスを残しておそらくキッチンへと向かう。立ち去り際、まるで誘惑するように腰をくねらせて歩くその姿を見ると否応なしに興奮する。そしてそんな僕の視線を感じ取ったのか、美代子さんもわざとらしくスカートの裾をひらひらさせたりして僕を煽ってくるのだ。僕は一人取り残されて苦笑交じりにため息をつくしかなかった。

◆◆◆

「お待たせしました」
 再び現れた彼女は注文した品を運んで来ただけなのだが、その仕草はまるで娼婦のようでもあり、同時に上品な雰囲気を漂わせていてとても淫靡だった。見惚れていた僕は慌てて視線を逸らすものの、頭の中ではもう先程の続きのことでいっぱいになっていた。早く帰ってあの熟れた肉体を存分に味わいたい。

 そんな僕の心情を見透かしているのか、美代子さんは妖しい微笑みを崩さずに「どうぞごゆっくりお楽しみくださいね」と言い、僕の隣に腰を降ろし身体を密着させる。ファミレスの制服を押し上げる豊かな双丘が押し当てられているのはわざとだろう。空調の効いた店内なのに、彼女の身体から発せられる熱と芳香にくらくらしてしまう。

「どうかしたの? ぼうっとして」
 美代子さんはからかうような口調で問いかけてくるが、その表情は明らかに発情している。どうかしてるのは美代子さんの方だよなあと思ったが、たぶんお互い様なのだろうと考え直す。僕は彼女の胸の膨らみに手を伸ばし、彼女は僕の股間に手を伸ばし、お互いの感じる部分を優しく愛撫しながらちゅっちゅっと唇を重ねた。

「んっ……ちゅっ」
 美代子さんが甘い吐息を漏らす。僕は彼女の制服のブラウスの中に手を入れブラジャー越しに乳房を揉みしだきつつ、もう片方の手で太腿を撫で回す。スカートの奥にある下着は既に湿っているようだった。
 やがてどちらからともなく唇を離すと唾液の糸が伸びて切れた。お互いを見つめ合いつつも興奮を抑えることができない様子だ。僕も美代子さんも息が荒くなっており、時折り喘ぎ声が漏れてしまっている。

「……もう我慢出来ないわ」彼女はそう言うとゆっくりとした動作でブラジャーを外した。
 彼女の大きな胸が重力に逆らうように揺れる様子に目が釘付けになってしまう。
「お願い、めちゃくちゃくにして」と促されるままに手を伸ばして触れる。張りがあって弾力のある乳房の感触を楽しむように揉みしだく。
「健司さん、私のおっぱい好き?」
 美代子さんは僕の手の動きに合わせるように身体をくねらせつつ問いかけてくる。僕は素直に頷くと今度は乳首を摘んでみた。すると彼女は小さく声を上げ身を捩った。それがとても可愛らしく見えたので何度も繰り返してやると彼女はますます感じているようだった。

「あぁん、そんなにされたらおかしくなっちゃう」
美代子さんはそう言いながらもどこか嬉しそうだった。僕は彼女のスカートの中に手を入れショーツ越しに割れ目をなぞると、奥は既にびしょ濡れになっているようで染みが広がっていた。指先で擦るように刺激を与える度に彼女は身体を震わせている。そのまま指を沈めるように押し当てて膣内を刺激するように動かすと一際大きな声で喘いだ。

「あぁっ! そこっ……もっと強くしてぇ!」
 僕は言われるままにストッキングとショーツに隔てられた膣を、指先でいつもより激しく刺激する。くちゅくちゅと水音が響き彼女の秘所からは愛液が溢れ出る。もう限界だと言わんばかりに美代子さんは僕に抱きついてくると耳元で囁いた。
「ねぇ……もう我慢できないの」と切なげに訴えかけてくる彼女に対して僕は小さく頷いて答える。そしてそのまま彼女をソファに押し倒した。スカートを捲り上げるとストッキング越しに透けて見える下着が目に入り、その淫靡さに興奮してしまう。

「早く来て……」
 美代子さんも我慢出来ないのか僕のモノをしきりに擦り催促してくる。僕はズボンのチャックを下ろすと既に勃起したモノを取り出した。そして下着を脱がせてストッキングを引き裂き、直接秘所に擦りつけるようにして腰を動かす。
「あんっ……焦らさないでぇ……」
 美代子さんは物足りなさそうに訴えかけてくるが、僕は構わず行為を続けた。やがて愛液が溢れ出しヌルついた感触に変わっていくにつれて彼女の声も大きくなっていく。そろそろ頃合いかと思ったところで一気に挿入すると同時に彼女は背中を仰け反らせて達してしまったようだ。しかしそれでもなお僕のモノは衰えることなく硬度を保っている。

「ごめんなさい、先にイっちゃった」美代子さんは少し恥ずかしそうな様子だが、その表情にはどこか満足げな色も見える。
 僕は彼女の太腿を掴んで持ち上げるようにして体勢を変えると、より深く繋がるような形になり再び抽送を開始した。今度は先程よりも激しく動くことができるのでより一層快感が増す気がする。
「あっ……あんっ! 健司さんっ……好きぃっ!」
 彼女は喘ぎながら何度も僕の名前を呼び続ける。その声を聞く度に愛おしさが増していき、自然と腰の動きが激しくなってしまう。美代子さんは再び絶頂に達しつつあるようで、膣内が激しく痙攣し始めたのを感じた。

「あぁんっ! もうダメぇっ!」
 叫ぶと同時に絶頂を迎え身体を大きく震わせる。同時に僕のモノを強く締め付けてきたため射精欲求に抗うことなく、彼女の中にありったけの精を吐き出した。
「はぁ……はぁ……」美代子さんは肩で大きく呼吸をしながらぐったりとしている。そんな彼女に覆い被さるようにして抱きしめると「……美代子さん、愛してます」と耳元で囁いた。彼女は嬉しそうな笑みを浮かべて「わたしも」と応え唇を重ねた。

◆◆◆

 息を整えると彼女は僕の前に跪き股間に顔を埋めてフェラチオを始めた。
 ファミレスの制服を着てセックスをしたことで彼女の中で何かのスイッチが入ったらしい。「健司さんにご奉仕させてください」と頬を赤らめ言ったかと思えば、するすると机の下に潜って行きこの状況である。

 上目遣いで僕を見つめながら丁寧に根元から舐め上げていき、亀頭を口に含んで吸い上げる。その快感に腰が砕けそうになった僕は思わず彼女の頭を押さえてしまう。しかしそれでも彼女はお構いなしに続けた。やがて限界を迎えた僕は彼女の口の中に思い切り放出した。美代子さんは最後の一滴まで絞り出すかのように吸い上げた後ゆっくりと口を離したが、まだ飲み込もうとはしなかった。

 期待するように目線で訴えかけて来るので「飲んでいいよ」と頷く。美代子さんは口を大きく開けて舌の上に僕の精液をたっぷりと載せて見せつけると、それから口を閉じてゆっくりと味わうようにして飲み込んでいく。その様子はとても淫らで美しく見えた。やがて全て飲み込むと再び口を開いて見せたので確認すると綺麗に無くなっていた。

「健司さんの貴重な精液を飲ませていただき、ありがとうございます」
 テーブルの下から座席に戻り、微笑む美代子さんを見ていると愛しくなり、思わずキスをしていた。
 彼女は一瞬驚いたような表情を浮かべたが、すぐに受け入れて舌を絡ませてくる。お互いの唾液を交換し合うようにして濃厚なキスを交わし続けた結果、僕のモノは再び硬度を取り戻していた。

「健司さんの貴重な精液を飲ませていただき、ありがとうございます」
 テーブルの下から座席に戻り、微笑む美代子さんを見ていると愛しくなり、思わずキスをしていた。
 彼女は一瞬驚いたような表情を浮かべたが、すぐに受け入れて舌を絡ませてくる。お互いの唾液を交換し合うようにして濃厚なディープキスを交わし続けた結果、僕のモノは再び硬度を取り戻していた。とはいえさすがに二回戦をするような時間的余裕はないだろう。彼女は仕事中なのだから。それでも離れ難くて、僕らは名残惜しむように座席に並んで座り、寄り添い、指を絡めてお互いの手の平を重ねる。

「……なんだかこうしてると、健司さんと初めて会った日を思い出すわ」
 美代子さんは懐かしむように言いながら微笑んだ。僕も同じ気持ちだった。そして今でもこうして彼女といられることを嬉しく思う。先のことは解らないが、この幸せな時間を少しでも長く続いて欲しい。
「これからもずっと一緒に居ようね」と美代子さんは言った。僕はその言葉を信じて疑わないし、何があっても離さないつもりだ。

「それと……あとでホテルで続きをしましょう?」
 耳元で囁かれる言葉に僕は小さく頷いて答えた。
「今度は最後まで」そう囁き返すと彼女は恥ずかしそうに俯く。それが可愛らしく思えた。思わず抱きしめようとしたところで店のドアが開く音がして店内に客が入って来たようだ。僕らは慌てて離れ何事も無かったかのように振る舞うと、美代子さんは「いらっしゃいませ」と笑顔で接客に向かうのだった。


(終)