オンライン読書サロンの熟女(2)

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 それからというもの、俺と深月さんは以前にも増して連絡を取り合うようになった。
 お互いの休日が合えば一緒に時間をすごす。俺の部屋に彼女が来ることもあれば、彼女の家に俺が行くこともあったが、図書館で待ち合わせをして、書棚の陰でお互いの性器を愛撫し合い、そのままの流れでホテルに行き求め合うことも多かった。彼女の娘が学校に行っている間の逢瀬を俺と深月さんは楽しんだ。

 しばらく仕事が忙しくて連絡が取れなかったある日、彼女から電話がかかってきた。
「恭介くん? 最近どうして連絡してくれないの?」
 久しぶりに聞く彼女の声は少し荒々しかった。
「すみません。連絡しようと思っていたんですが」俺は慌てて謝罪する。
「ふーん……ねえ、久しぶりに会えない? 恭介くんに会いたいんだけど……」
 彼女の声は少し上ずっていた。
「いいですよ、どこで会いますか?」俺も断る理由はないので快諾する。
 すると彼女は嬉しそうに、実は今日から来週まで娘が留守なの、と告げた。

◆◆◆

 仕事を終えると、そのまま自宅とは反対方向の列車に乗り彼女の家に向かった。
 深月さんの家に着き呼び鈴を鳴らすと、まるで待ち構えていたかのようにすぐに彼女が出てきた。彼女は俺を見るなり、ぱっと笑顔になった。
「恭介くん! よかった、来てくれて」深月さんはそう言うと俺に抱きついてきた。
「しばらく連絡できなくて、本当にすみませんでした……」
 俺は戸惑いながらも彼女の身体を抱き返した。久しぶりに感じる彼女の柔らかさと香りに思わず胸が高鳴る。

 深月さんは俺の手を引いて部屋の奥へと招き入れた。寝室に入ると彼女はベッドに腰掛け、隣に座るよう促してくる。
 俺が言われるままに隣に座ると彼女がキスを求めてくるのでそれに応える。そのまま俺たちは何度も口づけを交わした後、互いに服を脱がせ合った。

「ねえ、恭介くん……私のこと好き?」深月さんは俺に寄り添いながら言った。
「もちろんですよ」
「じゃあ、これからも一緒にいてくれる? 私だけを見てくれる?」
「当たり前じゃないですか」俺は彼女の髪を優しく撫でながら言った。
 深月さんは安心したように微笑むと、俺の胸に顔を埋めた。

 そのまましばらく抱き合っていると、ふいに深月さんが顔を上げて俺の目を見つめた。
「ねえ、恭介くん……あのね……」彼女は言いづらそうに言葉を詰まらせる。
「……でも、恭介くんは私の他にも好きな人がいるよね?」
「えっ!?」俺は思わず声を上げた。
 深月さんは俺の反応を見ると悲しげな表情を浮かべた。
 しかしそれは誤解だ。俺には深月さん以外に深い関係を持っている女性はいない。

「いや、あの……そんなことは……」俺はしどろもどろになりながら弁解した。
 深月さんは俺の言葉を遮るように、唇を重ねてきた。そして耳元で囁く。
「私ね、恭介くんのこと誰よりも好きなの……だから私だけを見てほしいの」
 彼女は切なげな声で訴えかけるように言った。

 どういうことだ? 俺は混乱していた。彼女が何かを勘違いしていることは明らかだ。それに何故これほどまでの独占欲を示すのか、俺にはわからない。
 しかしそんな俺の混乱をよそに、彼女は俺を押し倒すと、まるで自らの体で俺の心を繋ぎ留めようとするかのように、献身的な愛撫と奉仕を行う。俺の下半身に縋りつく年上の女性の痴態を眺めながら、俺は言い知れぬ征服欲を感じていた。

 やがて深月さんはすっかり硬くなった俺のペニスから口を離すと、触ってもいないのにびしょびしょに濡れた秘所で俺のものを咥え込んだ。
「んっ……恭介くん、好き……大好き」
 彼女は俺の身体の上で腰を振りながらうわ言のように繰り返す。
 俺は彼女の身体に手を伸ばし、乳房を揉みしだきながらその身体を堪能した。

「ああっ! 恭介くん……好き」
 彼女は激しく喘ぎながら何度も絶頂を迎えているようだった。それでも俺は構わず彼女の身体を求める。後背位でお尻を叩きながら犯し、壁に手をついて立たせて背後から犯し、駅弁の体位で小柄な身体を抱えながら犯した。そして正常位で手をベッドに押さえつけて、俺は彼女の膣内に大量の精液を吐き出した。

◆◆◆

 深月さんは行為の後もしばらく俺から離れようとしなかった。
 ようやく落ち着いた頃になって、彼女はぽつりぽつりと話し始めた。
「さっきはごめんなさい……」と申し訳なさそうに謝ってくる。
「いや……俺の方こそすみません」俺は戸惑いながらも謝った。
 深月さんは少し間を置いてから再び口を開いた。
「……私ね、恭介くんのことが好き。でも、ほら……恭介くんって若いでしょ? だからね……いつか飽きられちゃうんじゃないかって不安なんだ……」彼女はそう言って俯いた。

 俺は彼女の言葉を聞きながらも、深月さんとの関係の始まりを思い出していた。
「何かあったんですか?」俺が問うと彼女は顔を上げた。その瞳は涙に濡れている。
「ねえ、恭介くん……本当に私のこと好き?」彼女は不安げな声で問いかける。
 俺は深月さんの目を見つめながら「もちろんです」とはっきりと告げる。

 すると彼女はほっとした表情を見せた後、突然大粒の涙を流し始めた。そして堰を切ったように泣き始めてしまった。俺は慌てて彼女を宥めるが、なかなか泣き止まない。仕方なく彼女を抱き寄せて頭を撫でる。すると彼女は甘えるように俺の胸に顔をうずめてきた。
「恭介くん……私のこと捨てたりしないよね?」彼女は涙声で訴えかけてくる。
「深月さんは、もう俺の彼女です。誰にも渡しません」俺は優しく彼女の背中をさすった。
 深月さんはしばらく泣き続けていたが、ようやく落ち着きを取り戻したのか、顔を上げた。そして俺と視線を合わせると微笑んだ。

「よかった……安心した」
 俺は微笑んで彼女の手を握ると、再び唇を重ねた。そしてそのままベッドに押し倒して再び彼女を抱いた。深月さんは嬉しそうに大声で喘ぎ、そして何度も絶頂を迎えて、最後は疲れ果てたのかぐったりとした様子で俺にもたれかかってきた。
「恭介くん、好き……大好き」深月さんは俺の耳元で囁くとそのまま眠ってしまった。
 俺は彼女の髪を優しく撫でながら眠りについた。

◆◆◆

 それからしばらくして、彼女の娘がスポーツ推薦で進学して全寮制の高校に入学したのを機に、俺と深月さんは一緒に暮らし始めた。深月さんは以前にも増して俺にべったりと甘えてきた。彼女曰く、「恭介くんは私にとって大切な存在なの」ということらしい。俺はそんな彼女を愛おしく思いながら日々を過ごしている。

 深月さんはいつも嬉しそうな表情で俺に抱きついてくる。そしてそのままキスを求める。俺はそんな彼女の唇を塞ぎ、舌を絡めながら、彼女の身体に手を這わせる。すると彼女は甘い吐息を漏らし始め、次第に感じ始める。俺は彼女の服をはぎ取るとそのまま彼女を押し倒すようにしてベッドに横になった。

 昼間の彼女は慈愛に満ちた暖かな笑顔の女性だ。しかし夜の彼女は淫魔のように蠱惑的で、際限なく俺の性欲をかきたて精液を搾り取る。そして彼女は毎日のように俺を求め、俺はそれに応える。何度射精しても、彼女の手にかかれば俺のペニスはまたたくまに硬さを取り戻すのだ。今日も暗い室内は俺と深月さんの熱気と湿度で異様なまでの淫らな空間と化していた。

「ねえ、恭介くん……今日も激しくしてね」深月さんは甘えた声で言う。
 俺は彼女を抱き寄せると唇を重ねた。そしてそのまま彼女の柔らかい乳房を強く揉む。彼女は身体をくねらせながら強い刺激を快感として受け入れる。やがて俺の手が下腹部へと伸びていくと、彼女は期待に満ちた目で俺を見つめる。俺はゆっくりと彼女のショーツの中に手を差し入れた。そして彼女の秘所に触れる。すでにそこは濡れそぼっており、俺の指の動きに合わせてくちゅくちゅという水音が響く。

「ねえ……お願い」深月さんは切なげな声で訴えると、自らショーツを脱ぎ去った。
 俺はそのまま彼女の足を広げさせると、そこに顔を近づけた。彼女は恥ずかしがりながらも期待に満ちた目で俺を見つめている。そして俺が彼女の割れ目を舌でなぞると、彼女は身体を仰け反らせて感じ始めた。

「ああ……恭介くん、好き、愛してる」彼女はうわ言のように何度も繰り返す。やがて絶頂を迎えた深月さんはぐったりと脱力する。
 俺は彼女の足を抱えると、そのまま挿入した。すると深月さんが「ああ……っ」という声と共に身体をのけぞらせる。俺は彼女の中をかき回すように腰を動かし始めた。
「あっ、恭介くん……気持ちいいよぉ……もっと……」深月さんは喘ぎながら訴えかける。俺はそれに応えるように激しく腰を打ち付けていく。やがて俺たちは同時に絶頂を迎えた。

◆◆◆

「恭介くん、愛してる」
 深月さんは俺の首に手を回すとキスをせがんでくる。俺はそれに応えるように彼女に口づけをする。そのまま舌を絡め合いながら何度も角度を変えて貪るようなキスを繰り返す。しばらくして唇を離すと彼女は幸せそうな笑みを浮かべた。俺はそんな彼女を抱きしめる。
「深月さん、愛してます」すると彼女は嬉しそうに俺の胸に額をこすりつけ甘えてきた。
「ねえ……もっとして?」深月さんは甘えた声で言う。俺は再び彼女の中に入っていった。

 夜が更けて月明かりが照らす部屋で、深月さんが俺の上に跨り激しく腰を振っている。
 俺のものを受け入れながら快感に身を震わせている彼女の表情はとても淫靡で美しい。
 俺はそんな深月さんを見つめながら、彼女の胸に手を伸ばす。
「ああ……恭介くん、好きぃ」彼女は俺の上で淫らに腰を動かし続ける。

 やがて絶頂を迎えた深月さんはぐったりと脱力した。俺は彼女を抱きしめるとそのままベッドに倒れ込むようにして横になる。
 俺たちは再び唇を重ねる。舌を絡ませ合い唾液を交換し合う。深月さんはうっとりとした表情を浮かべながら俺を見つめていた。


(終)