美人キャリアウーマンのヒモになった話(3)

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 会社に戻りその日の調査報告書を作成していると、上司から声をかけられた。 「川上くん、君に助けてもらった、という女性から会社に電話が来てたよ。足を挫いて困っているところを荷物を持ってあげたんだって? その時に落とし物をしたみたいなんだけど、心当たりはあるかな?」  もちろんそんな心当たりはない。だがその電話をしてきたであろう相手は推測できる。田中美沙しかいない。  とにもかくにも、親切だが軽率な上...

美人キャリアウーマンのヒモになった話(2)

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 案内された彼女の部屋を見て、俺はなぜ自分がここに連れてこられたのか概ね理解した。ある意味ではそこは綺麗に片付いた部屋だった。というか片付きすぎていた。 「整理整頓の行き届いた部屋ですね。まるで引っ越して来たばかりみたいた」 「……まあ、生活能力が低いのは自覚してるのよ」 「それは堂々と言うようなことじゃないですよ」  彼女は田中美沙と名乗った。俺は川上ですと改めて自己紹介をする。そして俺は彼女の部...

美人キャリアウーマンのヒモになった話(1)

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 たまに「独身主義者でもないのに30代になっても結婚できない女性には、何かしら理由がある」などと言われることがある。この点について、これまで出会ったきた人物を思い起こすと、ネガティブな理由に限らすとも確かにまあ一理あると思う。当人の価値観や性格に決定的な問題がある場合はもちろん、そうでなくとも単純に出会いがなかったり、仕事が忙しかったり、恋愛経験に乏しかったり、自信がなかったり。そんなところがすぐに...

放課後は人妻美術教師から手ほどきを(3)

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 放課後、美術室でいつものように絵を描いていると真奈先生が話しかけてきた。 「ねぇ……今日もウチに来て欲しいな」  もちろん断る理由は無いので、僕は真奈先生と一緒に彼女の家に向かった。家に着き玄関に入ると、真奈先生は僕の手を引いて寝室へと向かった。そしてそのままベッドへと押し倒された。 「ねぇ……私のこと好き?」  彼女は僕に覆い被さるようにしながら聞いてきた。僕は答える代わりにキスをした。彼女もそれ...

放課後は人妻美術教師から手ほどきを(2)

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 その日も放課後の美術室で僕たちは秘密の情事を続けていた。 僕の目の前で彼女は美しい背中を向けており、僕はその背中に欲情して後ろから抱き締めた。そして耳元で囁くように言う。 「先生……愛してます」  彼女はこちらを振り返り、僕の顔を両手で挟み込んで優しく唇を合わせた。真奈先生の柔らかい唇が触れた瞬間、僕は思わず彼女の後頭部を掴み、激しく舌を差し込んだ。真奈先生もそれに応えるように自分の舌を絡ませてく...