従順な人妻熟女との出会い

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 俺の名前は高山慎太郎、年齢は30代で独身だ。
 よく出会い系サイトの攻略法なんて記事があるが、あまり参考になった試しがない。プロフィールをしっかりと書く、雰囲気のわかる写真を載せる、最初から下ネタは送らない、なんて書かれているが、そんなのは当たり前のことだ。
 結局その時の自分のコンディションに見合った女性が幸運にもサイトにいれば出会いに至るし、いなければメッセージを送ったところで空振りに終わる。そういうものだと思い出会いは運次第と達観した方が精神的に楽だ。

 俺が恵子さん……いや、恵子と出会ったのは、毎週のように愛し合っている本命の女性が一人、その他にも会う頻度こそ月に二、三度だが毎日のようにメッセージのやり取りをしている女性が一人、という状況のときだった。
 要するにそのときの俺は、自らの可処分時間を満たすに足るだけの女性達との繋がりを持っており、その上で隙間時間に新規開拓を行なっていたのだ。

 だからアプローチの仕方も決して丁寧なものではなく、どちらかと言えば早めに相手の反応を確認して難色を示されたら深追いはしない、という流れ作業のようなスタンスだった。
 恵子との関係もそのような具合で、最初のメールに返信が来てからは、年齢や家族構成、住んでいる場所、仕事の有無に休日、自由になる時間の確認、好きな食べ物、行きたい場所の把握などを済ませた。メッセージアプリのID交換を済ませて、週末に食事の約束をするまでには一週間とかからなかった。

 少なくともメッセージの文面から受ける印象に関してだけでいえば、彼女は出会いに積極的なタイプではなかった。実際に会う約束も俺が半ば強引に進めた形だ。
 ただ、彼女はこちらの要求を決して拒絶せず、そしてメッセージの応答もとても速かった。顔を見たいと送れば写真を送ってきたし、どんな下着か見せてと送れば素直に従った。もしかすると押しに弱いのかもしれない、強引に誘えば会った初日にでもヤれそうだな、俺はそんな風に考えていた。

◆◆◆

「お、お待たせしてごめんなさい」
 約束の時間にはまだ早かったが、彼女は小走りで現れた。俺は顔を上げて彼女を見る。
「いえ、俺が早く来すぎただけです」そう答えながら、彼女の姿を上から下まで確認する。
 彼女は黒いワンピースにベージュのカーディガンを羽織り、足元はパンプスだった。髪は肩に掛かる程度の長さで、化粧は厚めだが元々の顔のつくりが地味なのかそこまで派手な印象はない。しっかりしていそうで、どこか受け身な印象も感じさせる雰囲気のある女性だ。

「じゃあ、行きましょうか」
 俺はそう言って彼女の腰に軽く手を回して歩き始めた。彼女は少し身体を硬くして俺の方を見上げるが、やはり拒絶するような素振りは見せない。どこかねっとりとした重さを含んだ瞳で俺のすることを受け入れるだけだ。
「あ、あの……どこに行くんですか?」
「向こうの通りに美味しいお店があるんです。恵子さんはイタリアンがお好きなんですよね」
「え? あ、はい……」彼女は惚けたような声で俯くように頷いた。
 もしかするといきなりホテルに連れ込まれるとでも考えていたのだろうか。これは想像以上に好きモノの人妻を引き当てたのかもしれない。

 彼女の熱く湿った吐息と退廃的な色気に、ふと予定を変更して直接ホテルに行きたい誘惑に駆られた。だが会話も楽しみたいし何より情報収集は必要だ。俺は予定通りレストランまで案内した。店に入り「じゃあ、ひとまず乾杯しましょう」そう言って彼女のグラスに近づけると、彼女も慌てて自分のグラスを寄せてきた。チン、と乾いた音が響く。
 それからは料理を食べながら当たり障りのない会話を続けた。俺が勤めている会社の話、趣味の話……話題に困ることはなかったが、彼女は自分から積極的に話をするタイプではないので、上手く誘導して相手の情報を引き出していった。

「今日は旦那さんと子どもは大丈夫なんですか?」
「あ、はい。夫は仕事で帰って来ませんし、娘は友達の家に泊まりにいってますから」
「そうなんですか。じゃあ今夜は羽を伸ばせそうですね」
 そう言って俺は笑顔で彼女を見る。彼女は顔をほんの少し逸らしつつも視線は俺から外すことなく「そうですね……」と答えた。

 それからも他愛のない話を続け、食事が終わる頃には彼女も緊張が解けてきたのか言葉数も増えていた。そして店を出て、駅の方に向かって歩く。
「あの……この後はどうするんですか?」
「え? ああ、恵子さんはまだ時間は大丈夫なんですか?」
「はい、大丈夫です」
「じゃあ、少しお酒に付き合ってください。近くに良いバーがあるんですよ」
「わかりました……」彼女は従順に頷いた。

 俺は駅のそばの雑居ビルに入るとエレベーターで三階まで上がる。エレベーターを降りてすぐ目の前のドアを開けて店に入るとマスターが出迎える。店内はカウンター席の他にテーブル席と半個室席がそれぞれ三組ほどあるこぢんまりとした店で、照明も間接照明を使っているため落ち着いた雰囲気だ。
「いらっしゃいませ」
 マスターに半個室席に案内されてメニュー表を開くと、彼女も俺にならって注文を選ぶ
「あ……じゃあ私も同じもので」
「かしこまりました」

 注文を終えると、俺は改めて彼女の方へ向き直り、そっと彼女の手を取る。
「あ……」
 彼女は一瞬戸惑ったようだったが、手を引っ込めるようなことはなかった。それどころか緊張しているのか少し汗ばんでいてしっとりとした感触が伝わってくる。
 俺はそのまま彼女の手の甲を撫でたり指を絡ませたりして感触を楽しみながら、彼女の表情を窺う。彼女は少し俯き加減にしていたが、時折俺の方に視線を向けてはまたすぐに視線を逸らすというのを繰り返していた。

 そしてしばらくそうやって手の感触を堪能していると、注文のカクテルが運ばれてきた。
「こちら、スコーピオンでございます」
 そう言ってグラスを二個並べると、マスターはカウンターの向こうに戻っていった。俺は一つ彼女の前に差し出すと彼女もおずおずと手を伸ばしてそれを受け取った。
「乾杯」そう言って自分のグラスを掲げると彼女も控えめにグラスを持ち上げる。そして一口飲むと彼女はふぅっと息を吐いた。それからまた少し間を置いてから俺の方に向き直る。

「……あの……」何か言いかけた彼女を遮るように俺は口を開く。
「恵子さんが送ってくれた写真とても素敵でした。今日はあの下着をつけて来てくれたんですか?」彼女の喉がひゅっと鳴る。
「あ……はい……」彼女は目を伏せてまた黙り込む。俺はそのまま言葉を続けた。
「恵子さんのような素敵な方と実際にお会いできて嬉しいです」
「え?」彼女は意外そうに顔を上げた。
「そんなに綺麗で、それにエッチな人妻なんて最高じゃないですか」俺はそう言ってにっこり笑う。彼女は顔を真っ赤にして視線を落とすが、否定はしなかった。それを見て取った俺は内心でほくそ笑む。やはりこの女は押しに弱いタイプだと確信する。

 俺はグラスをテーブルの上に置くと彼女の耳元に口を近づけて囁いた。
「俺はあなたを帰したくない」彼女は一瞬ビクッと身体を震わせたが、少し逡巡するように視線を泳がせてから小さく頷いた。
「じゃあ行きましょうか」そう言って俺は伝票を手にして立ち上がった。彼女も慌てて立ち上がるが、足元がふらついていて危なっかしい。俺は彼女の腰に手を回して支えながら店を出てエレベーターに乗り込んだ。

◆◆◆

 店を出るとタクシーを拾ってホテルに向かった。その間も彼女はずっと俯いていて表情を窺うことはできなかったが、手を握る力を強めると彼女もそれに応えるように握り返してきた。
 そしてホテルのフロントで部屋を選び入室すると彼女を後ろから抱きしめた。彼女は身体を強張らせるが、抵抗はしなかった。そのまま首筋に顔を近づけると彼女はビクッと身体を震わせたが、構わず顎に手を当てて彼女の唇を奪い舌を差し入れる。すると彼女もそれに応えるように舌を伸ばしてきて絡め合わせた。

 しばらくそうしてお互いの唾液を交換し合ってから口を離すと、彼女は蕩けたような表情を浮かべていた。
「じゃあ、シャワー浴びましょうか」俺はそう言って彼女をバスルームへ誘った。
 お互いに裸になると、俺は彼女の身体を舐め回すように見つめた。肌は白くきめ細やかでシミひとつないが、やはり少し贅肉がついていて柔らかそうだ。特に胸は大きい方だろう。全体的に垂れ気味ではあるがそれが逆にいやらしさを醸し出している気がする。そして下腹部には陰毛が薄く生え揃っており、その下に割れ目が見えるのがとても扇情的だった。

「どうですか? 旦那さんとは全然違いますか?」俺が尋ねると、彼女は恥ずかしそうに顔を背けてコクリと頷いた。どうやら夫のモノと比べているらしい。俺は満足気に微笑むと、彼女の後ろに回って背後から抱きついた。そして両手で胸を揉みしだく。彼女の乳房はやはり柔らかく、手に吸い付くような感触でいつまでも触っていられそうだった。
 それから右手だけを下半身の方へ滑らせていき太ももを撫でるように愛撫すると彼女は小さく声を上げたが構わず続けると次第に脚が開いていき指先が割れ目に触れる。すると彼女の口から「あんっ……」と悩ましげな声が漏れる。
そのまま指先でなぞるように触れると、彼女の口から熱い吐息が漏れ始める。俺はさらに指先に力を入れて押し込んだ。するとクチュッという水音がして指先が沈み込むような感覚があった。

「あ……だめっ」彼女が慌てたように俺の手を掴んで止めようとするが構わずに指を動かし続けた。すると次第に愛液が溢れ出して俺の手首まで伝っていくのが感じられた。そして彼女は身体をビクビク震わせながら切なげな声を上げ始める。
「ああ、慎太郎さん……もう我慢できません」彼女の股間に手を伸ばして直接割れ目に触れるとそこはもう洪水のように濡れていた。

 彼女を浴槽のふちに座らせて両膝を持ち上げるようにし、M字開脚のポーズを取らせるとそこに顔を埋めて舌を伸ばす。そして陰唇やクリトリスを舐め回しながら膣内に指を挿入した。すると彼女は一際大きな声を上げて身体を仰け反らせる。どうやら軽く達してしまったようだ。
 それでもなお執拗に責め続けると彼女は涙を流しながら許しを請うような言葉を口にするようになったが、俺はそれを聞き流してひたすら彼女を責め続けた。やがて彼女は限界を迎え、絶叫に近い声を上げて絶頂を迎えたのだった。

◆◆◆

 それから俺たちはベッドに移動して行為を続けた。
 彼女はすっかり従順になり、自分から求めてくるようになったので俺もそれに応えるように激しく抱いた。そして何度目かの絶頂を迎えた後、彼女の中から引き抜くと彼女の隣に横になった。彼女はまだ少し息を荒げていたが、俺の方に向き直ると俺の胸に顔を埋めて抱き着いてきた。

「すごく素敵です……ありがとうございました……」そう言って潤んだ目で見つめてくる。
 俺は彼女の頭を撫でてやりながら答える。「俺もだよ、気持ちよかった」それからしばらく余韻に浸っていたがやがて彼女が口を開いた。
「あの……また会っていただけますか?」俺は一瞬考えたが、すぐに笑顔で答える。
「それは俺の女になりたいということですか?」
「はい……」彼女は恥ずかしそうに頷いた。「私、慎太郎さんのものになりたいです」そう言って俺の股間に手を伸ばしてきた。大人しそうに見えてこんなに性に貪欲な女だったか、と心の中でひそかに笑う。

「触る前に言うことがあるだろ?」
「はい……私はあなた様の愛奴隷です。どうかご奉仕させてください」
 俺は彼女の髪を摑んで顔を上げさせた。そして強引に唇を奪うと舌を絡ませる濃厚なディープキスを交わす。彼女は一瞬驚いたように身体を硬直させたが、すぐに受け入れて俺の背中に手を回してきた。そしてお互いの唾液を交換し合うような濃厚なキスが続く中、彼女の手は俺の下半身へと伸びてきて硬くなったモノに触れた。俺はそれに反応してさらに大きくしてしまう。彼女は嬉しそうに微笑んでからふとんの中に潜ると俺のものを口に咥えた。

「いい子だ……」俺がそう言うと彼女の動きはさらに激しくなった。喉奥まで飲み込んでは吐き出しを繰り返し、舌先で先端を刺激したり裏筋をなぞったりしてくる。そして喉の奥に突き当たったところで急に締め付けられたかと思うと今度は優しく包み込まれるような感覚に襲われる。その緩急をつけた口技はあまりにも巧みであっという間に限界を迎えそうになったので彼女の頭を掴みそのまま射精した。

「飲め」俺がそう言うと彼女は躊躇うことなく飲み下してくれた。そして尿道に残ったものまで吸い上げてから口を離すと妖艶な笑みを浮かべる。
「ありがとう」俺はそう言って彼女の頭を撫でた。すると彼女は嬉しそうな表情を浮かべて再びペニスに舌を這わせる。今度は性器をきれいにするような動きだ。
「また可愛がってください……」
 彼女はそう言って妖艶な笑みを浮かべた。俺はその笑顔にゾクッとして再び興奮すると共に、恵子との関係がこれからも続くことになるだろうと予感するのだった。


(終)